初心者向け、文章創作論。

早乙女 又三郎

第1話 中学校の作文の書き方。「私にとって水は必要なスペースデブリです」

 カクヨムには文章を書きたくても書けずに、読専をされてる方も多いようなので、最初の一歩になればと思います。

 『小説を書くのが趣味』は楽しいですよ。


 学校にもまともに行ってない中学生、国語の成績が五段階で『1』の子に作文を書き方を教えた時の話。


中学生:学校の作文の宿題、書けねっす。どー書くんすか?

私:お題は?

中学生:「水」っす。

私:水で思いつく、良いイメージ3個と悪いイメージ3個、言ってみて。

中学生:良いのは「体に必要」「植物を育てる」「洗濯物がきれいになる」、悪いのは「汚染」「災害」「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」っす。

私:(なんでこいつが『スペースデブリ』って言葉を知ってんねん!)


私:周りの大人たちが言いそうな一番ベタな、良いのと悪いのとの組み合わせはどれ?

中学生:「洗濯物」と「汚染」っすかね。

私:残る組み合わせで、普通の組み合わせは?

中学生:「植物を育てる」と「災害」っすかね。

私:じゃあ、残るは「体に必要」と「スペースデブリ」だね。


私:「水にはこんな良いことがあります、反面、悪いところはここです」とこの紙に沿って書いて。

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私にとって水は○○だと思います。

なぜなら、

①ベタな組み合わせで、親に言われている事の体験談。

②普通の組み合わせで、大人たちが言ってそうな事の体験談。

③残った組み合わせで、テレビが言いそうなこと+私はこう思う。

だから、私にとって水は○○だと思います。

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私:○○のところは③の組み合わせな。

中学生:①と②、要るんすか?

私:③しかないと馬鹿にしか見えないから「ちゃんと常識も知っているよ」のアピールだ。

中学生:うぃーす。


ということで、

体験談(あるある)は、読み手に理解されやすい。

③がオリジナリティ。


「私にとって水は必要なスペースデブリです」は学校の先生に褒められたそう(本人談)。



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