電気泥棒

 鶴巻は風呂に入った広瀬に気付かれぬよう、息を殺して脱ぎ捨てられたズボンに手を伸ばす。ポケットの膨らみからそっと財布を抜き取ると、豚の貯金箱と同様、無我夢中になって部屋を飛び出した。すっ転ぶ勢いでアパートの階段を駆け下り、中古自転車に跨ってからは我を忘れて夜を漕ぎ続けた。広瀬の怒り、そして財布を盗んだ罪悪感から逃れるように頭の中で


「今から五分後、ここに原子爆弾が落ちる」


 そうやって自分に向かって言い聞かせ、消費期限の切れた身体に鞭を打ち、ギアもない中古自転車のペダルを高速回転させるのであった。


 息を切らしながらたどり着いたのはアパートから三キロほど離れた見知らぬ公園だった。入口に自転車を停め、暗がりのベンチに腰を下ろすと、辺りを警戒しながら盗み取った財布の中身を確かめる。


「一、二、三、四……なんだよ、これだけありゃあ、楽勝じゃねぇか。もったいぶりやがって、あの東北土人がよ。これでもうおまえとはおさらばだ、馬鹿畜生」


 鶴巻は四万円数千円を抜き取ると、用済みになった財布を自動販売機の空缶専用のゴミ箱の中へ押し込み、寒空の下で微笑みながら再び自転車を漕ぎ始めた。


 広瀬に万が一探し回られていたら厄介だと考え、鶴巻は隣町のネットカフェを目指して自転車を漕ぎ続ける。大きな川を渡ると寒風が向かい風となって襲い掛かるが、鼻水を垂らし、歯を食い縛り、涎さえも流しながら、風に逆らい必死な中年男の立ち漕ぎを続ける。


 川を渡ってなだらかな下り坂を進んで行くと、交差点で赤信号に引っ掛かり、自転車を止めた。


 さて、これから先どうやって生きて行こうか。


 着の身着のままアパートを出て来てしまった為、私物を取りに帰る必要がある。服は買い直せばそれで構わないとも考えたものの、パンツ一枚買う金すら惜しく、どうしたら広瀬の居ない間に不法侵入が出来るか考えを巡らしている内に、先日大負けした馬の分を何とか回収出来ないものかと思案し始めた。


 鶴巻はそれまでの人生において、心根で他人に本心を打ち明けたことなど、ただの一度も無かった。

 何ひとつ不自由の無い裕福な家庭で生まれ、親が望む事を確実に叶えて来た。親や教師の前でさえお利口ぶっていれば全ての事は上手く進み、他はテストの点さえ満足に取っていれば多少裏で悪さをしようとも大人は味方になるのだと、小学校低学年の時点で気付くようになった。


 ヤング時代の鶴巻は名のある大学を卒業し、大手農業系の会社へ就職すると、若手の枠を飛び越えた仕事を幾つも任された。

 仕事のプレッシャーがスレトスに感じる日々を解消してくれるのは専らSM倶楽部で、金に糸目をつけずさんざん通い詰めた。

 鶴巻の「いつもの」プレイは万札の束で女の頬や尻を引っ叩いたり、泣き喚くM嬢の顔面に唾や小便をぶっ掛ける程度の軽いものであったが、精神を追い詰めるような罵詈雑言の数々をM嬢ではなくS嬢に浴びせ、女の心がバランスを崩して芯から喚き泣く姿を見ると、鶴巻は心に深い安らぎを覚える事に気が付いた。


 しかし、嬢の趣味趣向、生き方、親兄弟までもを貶めるような度を超えた精神的凌辱プレイの所為で数々の店を出入り禁止になった後、鶴巻は再びストレスに苛まれた。

 その時に出会ったのが、パチンコだった。

 同僚に誘われ、言われるがまま適当な台に腰掛けた。明滅する光と洪水のような音の中へシュレッダーの紙屑同然に金が飲み込まれて行く光景は、始めの内は根が貧乏性に出来ている鶴巻にとって不快でしか無かった。


 しかし、大当たりを出してさんざ飲まれた金の何倍もの玉が吐き出された瞬間に、脳内はそれまで感じた事のないほどの興奮と快楽に包まれたのだ。

 やがて社内で出会った女と結婚し、一児の父となった。残業続きを妻に責められる度、その身を隠すようにギャンブルの奥深くへと進んで行った。


 負け越す日々が続き、住宅ローンが支払えなくなる危機に陥ると、プロジェクトの金を自分の口座へ移すといった暴挙に出るようになったが、やがて会社にバレ、刑事告訴はしない代わりに返済と即日のクビを告げられた。

 それからすぐに、自分を犠牲にしてまで他人を幸せにする事などハナから毛頭にない鶴巻は持ち家をさっさと手放し、生き方を改めて慎ましい生活への再出発を願う妻子を置き去りにした挙句、一家は轟音を立てながら崩れ果て、見事に破綻した。


 以後、独り身で生きて来たと自負する鶴巻であったが、実際の所は他人から金を借りては逃げることを繰り返し、嘘を吐き続けて親族から見放され、それでも人を欺き、友人同僚問わず他人に寄生し、現実から逃げ回っている内に時間だけを浪費し続け、気が付けば五十五歳という、誰から見ても傍迷惑な存在となり果てた。


 交差点の信号機が青になり、自転車のペダルを踏み込むと、真横をパトカーが抜き去って行こうとしていたが、並走するようにブレーキを掛け始めた。それからすぐにスピーカーから「そこの自転車、止まりなさい」という声で鶴巻は呼び止められ、自転車の急ブレーキを掛けた。


 俺は真っ当に生きているだけだから、何も警察に止められる理由は無い。そう本気で思い込んでいた鶴巻であったが、その僅か二分後に彼は手錠を掛けられるハメになっていた。

 警察署へと移動するパトカーの中で、鶴巻は叫び声を上げ続けている。


「なぁんで俺が捕まらなきゃいけないんですか!? ええ!? おかしいでしょ! あなた達は国家、庶民の味方なんじゃないんですか!? ええ!?」

「とりあえず署で話を聞きますから。ね?」

「俺は何も悪いことしてませんよ! 早く下ろして下さいよ、早く! はーやーくー!」

「静かにしなさい! 同居人の財布取ったんでしょう? あんたが悪いに決まってるでしょうよ」

「借りただけですよ! それに、あいつは反社会的勢力の人間ですよ? 俺は何も悪くないでしょう、ねぇ!?」

「ゆっくり話聞くから、おとなしくしなさい」


 パトカーから降ろされると鶴巻は警官に両脇を抱えられ、あれよあれよという間に指紋とDNAを採取され、取調室へと連行された。パイプ椅子とズボンのベルトループを手錠で繋がれたまま、両手を必死に動かし、身振り手振りで身の潔白を年配の刑事に訴え続けた。


「俺ぁ何も悪くないです! ちゃんと調べてみて下さいよ、あいつヤクザですよ?」

「一緒に住んでる人、それも世話になってる人の事をそんな風に言っちゃダメだよ。ね?」

「盗んだんじゃなくて、借りたんですから! 風呂に入ってる広瀬に、俺はちゃんと声も掛けましたよ!」

「あー、そう。じゃあさ、何でそんなに急ぎでお金が必要になったか、教えてくれる?」

「寝辛かったんです」

「は?」

「中年男二人でね、部屋で寝るのが狭くてもう……ストレスで辛かったんです。毎日恫喝口調であれしろこれしろって包丁突きつけられて脅されるし、金も取られ続けていて、正直なところ、とにかくあの家から逃げたかったんですよ」

「取られたってあんた。一緒に暮らしてるんだから生活費は当然渡さなきゃいけないんじゃないの?」

「違うんです! 調べてみて下さいよぉ、お願いですよぉ!」


 そうやって鶴巻が刑事相手にゴネ出すと、若手で小太りの刑事がやって来て取調中の年配刑事に何やら耳打ちをし始める。


「……なんで、まだ……です」

「おい、そりゃ裏取れてんのか?」

「えっと……はい、リストで確認出来ました」

「んだよ、そりゃあ……」


 刑事は調書を取っていた手を止め、パソコンを閉じた。眉間に指を当ててしばらく考え込んだ後、鶴巻に「今夜は泊まってけ」と伝えて部屋を出て行った。


 鶴巻は名前の代わりに「92番」という番号を付与され、檻のついた部屋、つまり留置所で夜を過ごす事態に陥ったものの、入った房に他の者の姿はなく、あくまでも自分を朝まで「保護する」ホテルのような物だと自分に何度も都合良く言い聞かせた。

 そのおかげなのか普段よりもぐっすりたっぷりと鼾をかいて眠りこけ、起床時間の朝七時に灯された蛍光灯の明かりで目を覚ます頃には久方ぶりに安眠した、と言った具合に呑気な面構えで欠伸などする始末。


 房の外へ出て他の被疑者達と共に布団を仕舞い、まるで社会科見学気分で房の掃除をする。次には茶色いおかずだらけの弁当が支給されると、豚のようにがっついてぺろりと平らげた。

 留置担当から「運動時間です」と告げられて房の外へ出されると、他の房に入っている二人組と共に留置場の通路を奥へと進み、屋根と塀に囲われた縦に延びた十畳ほどの半外スペースへと連れ出された。


 しかし運動とは名ばかりで、監視役の留置担当者と被疑者が談笑したり、電気剃刀を借り受けて髭を剃ったりと、各々が長閑な朝の時間を過ごしている様子であった。

 突き出た顎を触りながら電気剃刀を借りるかどうか迷っていると、他の房から出て来た頭に剃り込みの入った若者が「92」と書かれた鶴巻のサンダルに目を落とし、声を掛けて来た。


「92番さん、何やっちゃったんですか?」


 愛想よく声を掛けられたものの、ここに入れられている被疑者とは名ばかりの確定犯罪者共と自分は住む世界が違うとばかりに、無視を決め込んだ。

 それでも若者はにやにやとせっつくように、鶴巻の傍に腰を下ろした。


「俺は窃盗っす。高級車専門でやってたんすけど、先週パクられました」

「君、人のものを盗るのはね。ダメだよ」


 鶴巻は静かな声を意識し、勤めて紳士的に答えたつもりであったものの、その発言に入口に立っていた留置担当は他の者に気付かれぬように目を丸くした。


「そうなんすけどねぇ……働く意味とか、俺ぶっちゃけ分かんないし……」

「ふむ。それは既に若者のルサンチマンというより、社会の歪みが生み出した問題だろうね。僕はすぐにここを出るからね、知り合いの社会学者を通じて日本政府に君のことを伝えておくよ」

「何言ってるか難し過ぎて分からんないっすけど、仮釈もらえるならお願いします。ていうか、マジで何したんですか?」

「ふむ? それは僕のことかい?」

「はい」

「僕は入っている訳ではなく、視察です」

「は?」

「これも仕事なんでね」

「え?」

「別に、事件は何も起こしてないんでね」

「どういうことっすか?」

「僕は君達みたいな人間とは違う、ということです」


 鶴巻は自信に満ちた表情でそう答え、うーんと唸って背伸びをすると同時に、房へ戻るように命じられた。

 再び檻の中に戻され、側面に大きな窓の付いた便所で朝糞を捻り出すと、再び出房を命じられた。

 手錠もされず、預けた私物の確認をすると、今度は留置所の外へ出るように促された。


 年配刑事から「我々は民事不介入ですから、お金の事は当事者同士でよく話し合って解決するように」と、お灸を据えられた程度で留置所を出れたのは、広瀬が鶴巻の言う通り元・ヤクザ者であり、おまけに足を洗ってから五年を経過していなかった為、名簿に名を連ねていた事が大きく関わっていた。

 鶴巻が広瀬に暴行されただの、恫喝されているだの、喚いていた事も関係していたのであったが、これを鶴巻は「正義の勝利だ」などと都合良く解釈し、警察署を出る頃には入口に立つ何ら鶴巻とは無関係の警官に向かって熱い握手を求める、といった奇行に出る始末なのであった。


 中古自転車に跨った鶴巻は釣りベストの胸ポケットから煙草を取り出し、呑気に釈放の一発を肺に流し込んでから悠然と自転車を漕ぎ出すのであったが、携帯電話の充電が切れている事に気が付いた。

 充電をする為にネットカフェへ行くのも金が惜しく、思い出した先はハート物流の庫内にあるコンセントだった。そこには鶴巻の私物である予備の充電器が差さったままになっていて、どうせほぼ無人の倉庫であるなら、少しくらい充電しても構わないだろうと考えた。


 あまつさえ、そこに広瀬が居ようものなら昨日財布を盗った件を「実家の母親が倒れ、緊急で借りるしか無かった。声は掛けた」と当然のように嘘八百をかまし、ハート物流には「母親が倒れて遅刻をしてでも会社にやって来る、ただのいち派遣にも関わらず素晴らしき愛社精神の持ち主」である事をアピール出来る、と能天気に考え始めていたのである。


 鼻歌まじりに颯爽と自転車を漕いでハート物流の倉庫入口に自転車を止め、鶴巻は灯りの点いていない庫内に侵入を果たし、うろつき始める。現場には広瀬の姿も野田の姿もなく、誰に見つかる訳でも無さそうだと高を括りながら携帯電話に充電器を差し、赤いランプが点灯したことを確認すると、庫内の隅に積まれていたパレットに腰を下ろした。


 そうやって十分ほど経った頃、誰かが庫内にやって来る気配を感じた鶴巻はパレットから降り、口角を上げて背筋を真っ直ぐに伸ばし始める。

 倉庫の奥からやって来るのが現場社員の野田だと分かると、鶴巻は必要以上に大きな声で


「おはようございます!」


 と挨拶をして見せたものの、それに驚いた野田は徐々に顔を青ざめさせ、立ち止まったまま鶴巻を指差した。


「え? なんで、ここにいるの?」

「はい! 昨夜は母が倒れましたが、不屈の愛社精神がある故、涙を飲んで働きに参りました!」

「いや、違う違う違う。えっ、こわっ! ちょっと、社長! 社長ー!」


 まるで尻尾を巻いて逃げ出すような野田の姿に、鶴巻は呆気に取られた。


 なんだ、いつも偉そうにフォークリフトの上で踏ん反りかえるしか能のない馬鹿社員があんなに驚くとは。この程度の愛社精神の持ち主を知って逃げ出すとは社員とはいえ、やはり「歩」程度の使い捨てに過ぎんな。


 そう心中で呟きつつ、とにかく問題は何も無さそうだと踏み、再びパレットの上に腰掛けるのであった。

 それからすぐにやって来たのは社長を筆頭とした社員達、パート連中だった。皆が皆、ケダモノや恐ろしいものを見るかのような怪訝な目を鶴巻に向けていたが、老眼の進む一方の鶴巻はその目には気付く事なく、やはりこれまた必要以上にバカでかい声で挨拶をかますのであった。


「おはようございます! 社長、この度は本来有り得ないはずの「遅刻」をしてしまい、多大なるご迷惑をお掛けしました! 実は昨日母親が死にましたが、ハート物流への愛社精神が抑えきれず、こうして馳せ参じた訳であります! 遅刻してしまい、申し訳ございませんでしたぁ!」


 昨日の泥棒騒ぎをハート物流の連中はどうせ知る由も無いだろうし、母親が倒れたのを通り越し、勢い付いて死んだ事にしてしまったが、ここまでして三流クソ倉庫にやって来る俺の事を禿げ頭の田舎社長は大変、大いに、仰天、そして感動、情熱に胸を打たれつつ、このガッツに溢れた俺を認めるしか道はない。どうだ、俺は凄いだろう?

 と思っていた矢先、社長の言葉に鶴巻は卒倒しそうになった。


「何してんだこの泥棒野郎め! 警察に捕まったんじゃないのか!?」


 クソ、なんでバレてるんだ!? いや、ここはひとつ正義の勝利が釈放をもたらしたのだと説明するべきか? と慌てて考え出したのと同時に、事務職員の女が携帯電話に繋がっているコンセントを指差して「あー!」と叫ぶ。


「電気泥棒! 社長、勝手にうちのコンセント使ってますよ! 通報しましょう!」

「あぁ、そうだな! おい、警察! すぐに警察に電話して! 部外者が勝手に入って来て電気使ってるって!」


 従業員が騒然とする中、鶴巻は大急ぎで充電器を回収し、屋外に止めてあった中古車自転車に跨ると、人の気配から遠ざかるチャバネゴキブリのようにいそいそとハート物流を後にしたのであった。 


 その日、広瀬からの欠勤連絡により「事の顛末」は鶴巻がやって来るより遥か前に、ハート物流の面々には伝わっていたのであった。

 丁度その頃、広瀬は財布を盗まれた為、保険証を再発行する為に役所を訪れていたのだが、とある電話を受け、ついに何もかもがどうでもよくなってしまった。


「つー訳で、話し合いで解決して下さい。お願いしますね」

「刑事さん、ちょっとそりゃあ……あんまりじゃないっすか?」

「……おい、広瀬。てめぇまだ抜け切れてねえみたいだな」

「何がっすか?」

「相手さんに被害届出してもらおうかこっち悩ませやがって。散々脅してたらしいじゃねぇの、なぁ?」

「被害届? ちょっと、そりゃこっちの話っすよ。財布盗まれてんすから」

「相手さん、借りたって言ってるぞ。聞いてなかったんだろ、テメェ。警察はいくら腐ったってなぁ、カタギの味方なんだよ。身の振り方考えねぇならしょっぴくぞコラ」

「あ? なんだとテメェ……おい、今何て言ったんだ?」

「身の振り方考えろって言ったんだよ」

「なんだとテメェ、上等じゃねぇかこの野郎!」


 保険証関連の手続きを待つ者が広瀬の怒号に眉を顰めたが、それに気付いても怒りは収まらなかった。叩きつけるようにして電話を切ると、広瀬は再発行されるはずの保険証を受け取らずに役所を出て行った。

 深い溜息を吐き、怒りを滲ませながら重い決意を引っ提げて足を踏み出した。乾き切った冬の空には雲の欠片一つなく、真っ青な景色の下で広瀬はとある組織へ連絡を取り始めた。

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