嘴に蛍を、斯う。
夕方には張り出した鍵盤が何処からか、焦がした微笑がありがとうと、
まもなく風を吹かせてぷうぷうと、いう。陽が進むとただただ寒いが
消化不良の遠吠えが、自己暗示を逆さ吊りにし、降り出した夜の闇に、
翌々週の生活音を強いた。釣り合わない雑学を運転し、群青色を解いた
不透明な水たまりの上に乗せる。散らばる街灯と骨折した標識が、きっと
たぶん飲みたりない小動物のように、程遠くひらめく青白い蛍の道と
灰が舞い雪と散る
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