再開

村での仕事をこなし旅への資金稼ぎと

物資の補給をしていたシーファミリア一行。

ネイチェル「なぁもう行くのかい?」

ノエ「うん、こればっかりは仕方ないよ」

ネイチェル「そうかい…まぁあんた達に」

     「とっちゃここは少し居心地」

     「悪かったもねぇ…。」

ネイチェルは少し申し訳無さそうだ。

ネイチェルが悪い訳では無いだがこの村は

 蛮族や外から来るものを拒絶する傾向がある‥

長居は衝突の原因になるやもしれない。

ノエ「また来ることがあればこっそりと」

  「ネイチェルさんのお店に寄るね。」

ネイチェル「ああ、いっぱいご飯作って」

     「待ってるよ。」

カイ「マルク達も元気でな。」

  「好き嫌いせず野菜も食べるんだぞ?」

マルク「うん!俺頑張るよ!」

  「兄ちゃん達みたいにイモを掘り起こせる」

   「ようになりたいから。」

カイ「はは、そうか楽しみにしてるな。」

マルクの頭を撫でる。

ミーシェ「天使様…行っちゃヤダ…。」

 ミーシェは寂しいようだ。

マルクの父「ミーシェ、アオイさん達は」

 「旅の途中なんだ邪魔をしてはいけないよ。」

ミーシェ「…うぅ…。」

 不貞腐れている様子だ。少し目元が赤い。

アオイ「ミーシェこれをあげよう。」

ミーシェ「これ…は?」

アオイ「私が作ったぬいぐるみだ。」

   「ミーシェは小鳥が好きと聞いたから」

   「黒い小鳥のぬいぐるみにしてみた。」

ミーシェ「っ!…ありがとう天使様!」

ミーシェは笑顔になった。

アオイ「君は笑っていたほうが愛らしい。」

ミーシェ「うん。」

アオイ「それじゃまたどこかで。」

こうしてキャラバンは走り出す…。

???「ちょっっっと」

   「まったぁぁあぁぁあぁあ!!」

アオイ「なっ!!?」

道に突然人が現れる!

 思わず急停止をさせた

 反動によりキャラバンは大きく揺れる

アオイ「おい!危ないじゃないか!!」

???「…!やっぱり…。」

 突然出てきた少女はポツリと呟く。

アオイ「おい、聞いているのか?」

少女はアオイに抱きついてきた。

 その反動により倒れてしまう2人。

アオイ「なっ!?」

ロゼ「うぇっ?!」

???「ずっと…会いたかったっ…」

   「お兄ちゃんっ!」

黄緑色の髪に黄色いリボンが

ヒラヒラと風に揺れる

 マーガレットの花を頭に咲かせた謎の少女は

 思わぬ再開に喜んだ。


ネイチェル「で?一体どういうことだい?」

とりあえず事情を聞くために

別れの挨拶をしたにも

 関わらずネイチェルの

妖精の止まり木亭に戻る事に

向い合って座るアオイと謎の少女

 少女は白髪のロングストレートの髪に

 黄色いリボンと白いマーガレットが特徴的だ

黄色と黄緑の

真っ直ぐな瞳にはアオイが写っている。

 年齢は…16あたりだろうか?

 衣服はセーラー風のエプロンワンピース。

 装飾も花のレースや刺繍など凝ったデザインで

 やや高そうだ。

少女「…お兄ちゃん本当に覚えてないの?」

アオイ「覚えていないというより私は君と」

   「初対面のはずなんだがな…。」

少女「なら、これは?」

 少女は胸元のリボンからビジューを外すし

カチッと小気味の良い音を

鳴らしてビジューを開く

 どうやらあれはロケットの様だ。

中の写真を見る。

 短い髪にマーガレットの花が咲いた

 小さい頃であろう少女の姿と…もう一人に

 アオイには見覚えがあった間違えようもない。

 今でもしっかりと覚えている。

アオイ「…っ!あの時の逃亡者…。」

   「なら、お前はあの時の!」

そう彼女は、暗殺者時代に船で逃した

あの親子の娘だった。

マリア「うん、そうだよ今はマリアの名前で」

   「半年前までお父さんと」

   「ここにずっと住んでたの。」

マリアはお父さんと言ったところで

顔に陰りが生まれた。…、恐らく父親はもう…。

アオイ「そうか…あの時の幼かった娘が」

   「こんなに大きくなっていたのか。」

   「とても綺麗に育ったものだ。」

  「さぞ父君は君を愛していたのだろうな。」

   「髪も伸びたんだな。」

マリア「…うんっ。父さんから聞いたの」

   「お兄ちゃんが助けてくれなかったら…」

   「死んでたかもって。」

   「ずっとお礼が良いたかったの!」

   「このぬいぐるみもありがとう。」

マリアの手には少しくたびれて古くなっただが

 丁寧にされてきたのだろう汚れ一つない

 黄色のウサギのぬいぐるみがあった。

アオイ「…はは、まだ持っていてくれたのか。」

マリア「当たり前だよ〜」

   「だって私の宝物だもん!」

マリアは心からそう思う

そんなふうに嬉しそうに笑う

麗らかな春の陽光の様だ。

マリア「ねぇ…お兄ちゃんもう」

   「行っちゃうの?」

アオイ「…それは。」

ロゼ「別に良いんじゃないの?」

アオイ「ロゼ…それじゃ皆に迷惑が。」

ロゼ「俺達もおんなじくらい迷惑かけて」

  「迷惑かけてもかけられても」

  「良いのが仲間でしょ?」

  「俺に話してくれたときみたいにさ。」

  「昔話してやんなよアオ。」

ノエ「この酒場は居心地いいからね~。」

  「もう一日くらい居てもいいよね♪」

カイ「ああ、それに賛成です。」

テラ「…明日に予定はずれ込んでも」

  「問題ありません。」

アオイ「…あぁ、皆、ありがとう。」

マリア「っ!ならお兄ちゃんこっち来て!」

   「私の薬屋さん案内するから!」

マリアはアオイの手を握り連れてゆく。

アオイ「ふふ、足元気を付けてな。」

マリア「はーい!」

ネイチェル「まさかマリアに」

     「知り合いが居るとはね」

テラ「ここの村出身じゃないのか。」

ネイチェル「知らないよ。」

 「あの親子は突然この村にやって来たのさ。」

    「その頃は教会も来てなくて」

    「村長も狂ってない頃」

   「全身黒ずくめでボロボロで痩せぎすの」

    「如何にも訳ありな親子だったよ。」

ネイチェル「最初は…さマリアは、」

     「泣きも笑いも」

     「しない子だった。」

  「けど、だんだん村に慣れてきたのかね〜」

    「笑顔が日に日に増えていったのさ。」

ロゼ「…そっかなら良かったじゃん。」

ネイチェル「ああ、あの子にとって」

 「ここは第二の故郷なんて言ってたかねぇ。」

   「あーあー年取るとこんな話しばっか」

   「しちまうね嫌だ嫌だ。」

「さて!昼時だしランチでも作るとするかね!」

   「カイ!手伝い頼めるかい?」

カイ「ああ、喜んで。」

ロゼ「ちなみに何だけどさ〜。」

  「ネイチェルさんって何歳なの?」

ネイチェル「私は今年で57だよ。」

ノエ「えっ!?嘘〜全然見えないよ?!」

ネイチェル「おや!嬉しいこと」

     「言ってくれるね〜」

     「ノエのは奮発して作ろうかね〜♪」

ネイチェルは白髪ブロンドに青目の少女といった

 風貌だ。愛らしい少女にしか見えないだろう。

ロゼ「つまりネイチェルさんは」

  「ロリバッ…。」

ロゼの左耳を包丁が通った。

薄い切り傷が頬にでき、たらっと

血が垂れてきた。

ネイチェル「今…なんか言ったかい?」

ロゼ「ナッナンデモナイデス!」

ネイチェル「よろしい…次行ったら命は無いと」

     「思いな?」

マルクの父「ネイチェルさん元は凄腕の冒険者」

     「だったので強いですよ。」

 こっそり教えてくれる。

ロゼ「ひぇ~そりゃおっかねーわ。」

ネイチェル「…………。」

(ジトーとロゼを睨む)

ロゼ「あー!俺もなんか」

  「手伝いしたくなってきたなー?!」

ネイチェル「良し来た!」

     「野菜の皮切りを頼むよ!」

…………………………………………………………

 アオイ「ここが薬屋。」

マリアが務めていた薬屋は薬屋というよりは

アオイ「花屋みたいだな。」

 家屋は大きな出っ張りの屋根が出ておりそこに

 ツル型の花が巻き付いて壁も屋根も

 一面花畑の様に花で埋め尽くされていた。

鉢植えやプランターもありそこにも

 花が植えられていた。 

マリア「うん、花屋も兼業でやってたんだ〜。」

「けど、咲いてる花全部薬になる花なんだよ?」

  「これは、胃薬になって、これは漢方、」

 「こっちは目薬になるの!それでねこっちは」

アオイ「ああ、そうか。」

マリアが花のことを教えてくれる度に

 適度に相槌をうつ。

 マリアがとても嬉しそうに話すので

 退屈ではなかったむしろ

 とても心地が良かったくらいだ。

アオイ「村の人から聞いたぞ?」

   「マリアは優しい姉だと。」

マリア「え?もしかしてミーシェとマルク?」

 「あの二人そんなふうに思ってくれてたんだ」

   「なんか…嬉しいなぁ。」

アオイ「お前が優しいから」

   「二人も懐いたんだろうな」

マリア「お兄ちゃん…うん、そうだと良いな。」

アオイ「ところでそのお兄ちゃんと」

   「言う言い方は」

   「どうにかならないか?」

マリア「え?どうして?」

アオイ「正直なところ恥ずかしいというか…。」

照れくさそうにアオイは頬をかく。

マリア「お父さん死んでからさ。」

  「私、身内も居ないからちょっと心細くて」

   「あの時…助けてくれたアオイさんが」

   「お兄ちゃんみたいで嬉しくてだから」 「次会えたらこうやって言ってみたかったんだ」

  「…嫌、だった?」

アオイ「…ま、まぁ、イヤでは無いな。」

マリア「そっか、えへへ良かった〜。」

アオイ(…父親が死んでからずっと)

(1人だったんだ…寂しかったよな。)

  (俺は…俺が助けたこの子を放っておいて)

   (良いのだろうか?)

   (この子が悲しい思いをしているのなら)

 (いや…ただ放っておけないんだあの頃の)

(1人になった自分を見ているようで)

(…苦しいんだ。)

マリア「…お兄ちゃんは…」

   「明日行っちゃうんだよね」

アオイ「ああ、そうだな。」

マリア「あー!もう隣村の狼退治なんて」

   「引き受けなきゃ良かったー!」

アオイ「狼退治のグループに入ったのか?」

マリア「ううん?1人だよ?」

アオイ「1人で?」

マリア「うん!私ねこの村で一番妖精魔法が」

  「使えるんだよ。凄いでしょお兄ちゃん!」

アオイ「…女の子1人じゃ危険だ。」

マリア「む、私だってこれでも」

   「立派な冒険者だもの」

アオイ「冒険者とは個ではなく隊で」

   「動くものだ。」

マリア「それ…はでも!私強いもん!」

アオイ「君のそれは満身だ。」

「いいか?お父さんはどうして君をここに」

「どんな思いで連れてきたと思って居るんだ。」

「もう少し自分の身を案じてくれ。」

マリア「でも…私っ!」

アオイ「個で動く者はいずれ破滅する。」

マリア「っ!…お父さんの」

   「最後も知らない癖にっ…」

アオイ「…それはっ…言い過ぎたすまない。」

マリア「…っもういい…知らない!」

   「お兄ちゃんなんて…大っ嫌いっ!。」

マリアは走り去ってゆく。

アオイ「…はぁ…あの時」

   「娘にどう接すればいいか」

   「分からないと言った貴方の」

   「気持ちが分かったよ。」

薬屋の方を見やる。幼い少女と父親が家に帰る

 幻影を思い浮かべながら。

アオイ「勝手は嫌だが…」

   「家主に嫌われては仕方ない」

   「…貴方と貴方の娘のこれまでを」

   「見せてもらおいます。」

薬屋の中は花の鉢植えがチラホラある。

 一番目立つのは壁に一面に陳列された薬瓶だ。

大中小に、細長いものから

太く短い物まで多種多様な

 瓶に色々な色の薬液が入っている。

窓からさす光に照らされた瓶から指す光が

ステンドグラスのように 

虹色に光を落としている。

店を抜け父娘が住んでいた

であろう部屋へと入る。

1つ目の扉を開けると

可愛らしいフリルやリボン等が

あしらわれた可愛らしい部屋だ。

中にはぬいぐるみや人形

大きなクローゼット等がある。

(ぬいぐるみや人形でも)

(買ってやったらどうだ?)

アオイ「…貴方は娘を愛していたのだな。」

   「…女性の部屋に長居はよそう。」

2つ目の部屋は質素で素朴な部屋だ。

調合用の器具や、すり鉢、フラスコ

大きな本棚等が目につく。

アオイ「…これ日記か?」

机の上にポツンと置かれた本を見つける。

 分厚くてかなり書き込まれているようだ。

アオイ「拝見します。」

(○月☓日今日から)

(この村で暮らすことになった)

(毒や自分用の薬を調合していた事もあり)

(薬屋を開いて生活費を稼ごうと思う。)

(○月○日娘の為に服を買ってみた)

(良く分からなかったので村に来た頃に)

(世話になったネイチェルさんに)

(選んでもらった。)

(娘は大変喜んでくれた。)

(あの人の言う通り女の子は)

(オシャレが好きらしい)

 それから何気ない娘との日常が綴られている。

(☓月☓日…私の体ももう残り数日らしい…。)

 (もとより覚悟してい事だ。)

 (組織を脱け出した時からもう、肺も肝臓も)

 (渡してしまったのだから。)

 (長く持ったほうだと思う。)

 (娘は母親似の可愛らしい子に育っている。)

 (懸念はあの教会だ。)

 (娘を誑かして娘を執行者にし)

(良いように自分達が討伐するべき魔物討伐を)

 (させている。)

(栄誉や称賛で娘を洗脳し操作しているように)

 (思えてならない。)

 (…明日教会に行き娘に一人で危険な)

 (真似をさせないよう説得しに行くつもりだ)

 (本当ならば大切な仲間と共にであれば)

 (私も社会勉強として)

 (旅に出していかもしれない)

(だが、一人でボロボロになるまで戦う娘を。)

 (見ていられなかった。)

 (娘は私が守るんだこの命に代えても…。)

 ここで日記は途切れている。

アオイ「…これはっ…。」

これがもし本当なら彼女の父親は寿命ではなく

暗殺されたことになる…。

 読み終える頃には…辺りは

 すっかり暗くなっていた。

アオイ「…っマリア!」

居ても立っても居られなかった。

 ただ、ただ思い違いであって欲しいこの悪寒が

この胸騒ぎが…少女が「気にし過ぎだよー」と

 笑って…誤魔化してくれればそれだけで良い

 それで良いから…どうかどうか早くもっと早く

 あの子に!会わなければ…!

  『とりかえしがつかない事になる』

アオイ「マリアー!何処だ!マリアっ!」

村中を走った、指をさされ笑われようとも

 知ったことではない。

そんなことはどうでもいい。

そして…妖精亭へと向かった。

アオイ「マリア!!ネイチェルさんここに」

 「ゴホッゴホッ…ハァッ、ハァッ…マリアは」

   「来てないかっ!」

 走りすぎて咳き込んでしまった。

ネイチェル「マリアならここに居るよ。」

マリア「ちょっ!ネイチェルさん黙ってるって」

   「行ったのに!」

ネイチェル「さぁね、何のことだか?」

アオイ「マリア!!」

マリアを抱きしめる

マリア「へっ!?え、なな、な、なに?」

アオイ「…………良かったっ…。」

マリア「ど、どうしたのお兄ちゃん?」

アオイ「いや…少し嫌な予感がしてな…。」

   「お前に…何か合ったん」

   「じゃないかと思ってな。」

マリア「えー?そんな気にし過ぎだよー」

   「お兄ちゃん。(笑)」

 マリアは笑い飛ばす不安も恐れも

   軽く飛ばして行く

アオイ「ああ…そうだな。」

マリア「えと…お兄ちゃんさっきはごめんね。」

ネイチェル「マリア?」

マリア「嫌いなんて酷いこと言って…」

   「ごめんなさい。」

 そっと頭を撫でる

アオイ「良いんだお前が無事ならそれで良い。」

マリア「…うん。」

ネイチェル「さっ!そろそろ店じまいだよ。」

     「忘れ物は無いだろうね?」

アオイ「夜道は危ないだろうから送ろう。」

ロゼ「流石に夜は危ないから」

  「俺らも着いてくよ。」

アオイ「ああ、助かる。」

肩に顎をのせロゼが小声で聞いてくる。

ロゼ「…何があった?」

アオイ「…後で話すだが…」

   「済んだことなんだきっと。」

ロゼ「…そっか。」

マリアと手を繋いで歩く。

ノエ「そうしているとなんか」

  「本当の兄妹みたいだね」

カイ「ああ、なんだか微笑ましいな。」

マリア「本当の兄妹…えへへ。」

とてもマリアは嬉しそうだ。

マリア「けど、もう少し聞きたかったなー。」

   「お兄ちゃんの話し。」

アオイ「ん?」

マリア「あのね!お兄ちゃんが朝弱い話とか」

 「モフモフが好きな事とか紅茶にこだわりが」

   「沢山あるとか他にもね沢山聞いたよ。」

アオイ「あ、あははマリア」

   「あーそれはーだな(汗)」

ロゼ「なんかタジタジのアオってレアかも」

アオイ「発信源はお前かバカロゼっ!」

ロゼ「あっやべ。」

マリア「他にもね〜ノエとかカイ」

「テラから沢山旅の話し聞かせて貰ったよ。」

   「凄いねお兄ちゃん」

   「魔道大会優勝したんでしょ?」

   「私ねいつかあの大会で」

   「優勝するのが夢なんだ〜。」

アオイ「ああ、そうか。」

   「危ないことは程々にな。」

マリア「あっ…うん気をつけるね。」

アオイ「着いたな。」

マリア「うん、もう着いちゃった。」

アオイ「それじゃあおやすみマリア。」

   「暖かくして寝るんだぞ。」

帰ろうとする兄の背中が遠くなる。

マリア「お兄ちゃん!」

アオイ「マリア?」

マリア「また…!また会えるよね?」

アオイ「ああ、お前がもう少し大きくなって」

   「大切な仲間と共に旅に出たら…」

   「いずれ会えるかもな。」

マリア「うん!私絶対凄い冒険者に」

   「なるからね、待っててねお兄ちゃん!」

大きく手を振りその背中が

見えなくなるまで見守る。

マリア「…また、明日…か。」

   「明日でまたさよなら…。」

   「ううん、また、いつか会えるよね。」

  「だってこうやってまた会えたんだもの!」

  「明日は沢山オシャレして行かないとっ!」 

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