迷惑客お断り

ロゼ「さてと…服も乾いたし帰り」

  「ますかね〜。」

テラ「ですね。」

服を乾かしている間テラは薪を拾い

一狩りしたらしく手には鹿肉があった。

しかも解体と血取り済み。

ロゼとテラが帰ると何やらアオイがいる

キャラバンが騒がしい。

テラ「嫌な予感がする。」

ロゼ「あっわかる?なら急いで行くか。」

アオイ「だから何度も言わせるな。」

   「この子は俺のペットなんだよ。」

「へぇ~どうだかねぇ?」

「幻獣をどっかの貴族様から奪って」

「強制させてんじゃないの〜?」

「見なかったことにしてやるから」

「金寄越せよ金!」

アオイ「はぁ…。」

頭の悪そうないかにもな悪人がいちゃもんを

付けていた。

うちのキャラバンの横に付けている

キャラバンから来たのだろうか。

ロゼ、テラ 索敵判定

ロゼ1+3=4+5=9

テラ1+3=4+12=16クリティカル◎

テラは綺麗で豪華な服を着た男性を見つかる。

恐らく彼のキャラバンだったのだろう。

キャラバンには複数人乗っていて

大方中にいちゃもんを付けている男の仲間が

居るのだろう。

テラ(ロゼさん荷馬車の方)

ロゼ(あの荷馬車?)

テラ(中にアイツの手下が居るはずです)

  (脅される前に手を打ちましょう。)

ロゼ(おっ、テラ冴えてる〜りょーかい。)

アオイ(ロゼとテラは何してるんだ?)

 (まぁいい、時間稼ぎくらいはしておこう。)

アオイ「あのな、金が欲しいならせめて」

   「自分で稼いで見ればどうだ?」

悪党「ああ!たかが商人風情が」

  「知った口聞くんじゃねー!」

アオイ「お前の母親が泣いてしまうぞ。」

悪党「な!かーちゃんにはなんも言うな!」

アオイ「いや…かーちゃんって…(汗)」

悪党は耳まで真っ赤になる

悪党「黙れ黙れー!」

  「いい加減にしねーとテメェの店」

  「めちゃくちゃにすんぞ!」

とは言っているが手はまだ出してこない様子。

アオイ「はぁ~商売って難しいなぁ。」

   「こういう客の相手を毎日している。」

   「商人様には頭が上がらないな。」

やれやれ面倒くさい奴だ。

魔法による指示を出す。

悪党「早く店のあり金全部出せよー!」

ユキ「キュー。」

悪党「あっ?」

悪党の頭の上に泥団子がクリーンヒットする。

アオイ「ぷっ…大丈夫ですか?」 

   「お・きゃ・く・さ・ん(笑)」 

耳元で静かに嘲笑する。

ぷつんと何かが悪党の中で切れた。

悪党「ぶっ飛ばしてやらァァァ!!!!」

  「お前ら!やっちまえ!」

だが、誰も出てこない。

かわりにロゼとテラが出てくる。

ロゼ「お前らって呼んでた奴って」

  「こいつ等のこと?」

ロゼはドサドサと何人もの男を悪党の

目の前に置いていく。

テラ「…お前、覚悟は出来てるんだろうな?」

テラは容赦なく悪党の眉間に銃口を突きつける。

悪党はテラの圧に気圧されて気絶した。

悪党「ヒェッ…。」

まぁ、この見た目だしいかつい顔をしているが

いい奴なんだがなぁ〜。

他人からしてみたらとても怖い顔みたいだ。

悪党とその一味合わせて10人軽く縛り上げる。

次の街で衛兵に付きだそう。

すると隣に止まっていたキャラバンから

人がこちらへ向かってくる。

商人風の男「あ、あの!助けて頂き」

     「ありがとうございます!」

テラ「礼ならロゼさんに俺は何も」

  「してません。」

ロゼ「敵の位置補足してチャフまで巻いて」

  「よく言うよ(笑)」

商人風の男「私、メーゼフと言います。」

アオイ「?!メーゼフ商会?」

メーゼフ「おや、ご存知なのですね。」

    「いやはや、知って頂けているとは」

    「嬉しいですなぁ。」

ロゼ「メーゼフ商会なんそれ?」

テラ「メーゼフ商会は調理器具から」

  「武器、防具、装飾品から、服飾品まで」

  「取り扱っている大手の商会なんです。」

アオイ「あ…いや、お初にお目にかかります。」

   「アオイと申します。」

 「旅をしながら服飾品を売っております。」

メーゼフ「おや、そうなのですね。」

「いやはやお強い【用心棒】さん達ですねぇ。」

アオイ「あっいえ、彼らは私の仲間ですよ。」

メーゼフ「おや、そうなのですか」

    「失礼致しました(汗)」

メーゼフ「皆様には大変お世話になりました。」

    「お礼にどうかこれを」

    「お受け取りください。」

メーゼフは何やら銀のネームプレートを

渡してきた。

アオイ「あのこれは?」

メーゼフ「我がメーゼフ商会のVIPのお客様」

  「にだけ渡しております。会員証ですな。」

  「これがあれば、メーゼフの品は」

  「格安でお売りできますよ。」

アオイ「おお…。」

メーゼフ「ああ、これでは足りませんね」

    「他に私に出来ることがあれば」

    「いつでも頼りくださいませ。」

   「商会のものに手紙を渡してくだされば」

   「直ぐに助けますので。」

 「命を助けて頂きありがとうございました。」ロゼ「もしかして…この人すんごい人?」

テラ「はい、しかも選ばれた数人しか」

  「貰えないVIP会員証」

「軽く見積もっても、2万ガメルは行くかと。」

ロゼ「2万!?」

アオイ「あの、メーゼフさん」

メーゼフ「何でしょうか?」

アオイ「メーゼフさんから見てこの品は」

   「どうでしょうか?」

アオイは自身の商品を差し出す。

メーゼフ「ふむ、失礼します。」

メーゼフ「とても、丁寧で美しい刺繍ですね。」

    「作者の思いと優しさが感じられる」

 「温かな作品…是非ともうちで買い取らせて」

    「頂きたいものですな。」

アオイ「ぜひ、お願いします。」

メーゼフ「おや?これはアオイさんが」

    「お作りに?」

アオイ「はい、そうです私が作りました。」

メーゼフ「それは素晴らしいことを聞きました」

   「この品は是非とも高値で買い取らせて」

    「頂きますね。」

メーゼフもとても嬉しそうだ。

ここに商会との契約が成立した。

こうしてメーゼフは去って行った。

アオイ「よしっ!これで安定した収入が」

   「約束された!!」

   「夢にまで見た安定収入…最高だな。」

ロゼ「えぇ~とまぁー良かったね?」

アオイ「よし!今日は豪華に行くぞ!」

   「ロゼ、テラも手伝ってくれ!」

ロゼ「今日はお酒解禁!?」

アオイ「もちろんだ!」

ロゼ「おっしゃー!酒だー!」 

そうして騒いだ次の日…。

ロゼ「なぁなぁアオ〜。」

アオイ「ん?どうした?」

ロゼ「次さ、ここに行かね〜?」

そう言ってロゼは地図を指差す。

アオイ「ふむ…ブァル厶か」

   「ここから近いな。」

   「移動して3日ってとこか。」

ロゼ「でしょでしょ〜。」

テラ「なら、あそこは今、武道大会を」

  「しているはずです。」

アオイ「武道大会に出たいんだなお前…。」

ロゼ「武道大会に、賞金の5000ガメル!」

  「欲しくない?」

アオイ「それは、欲しいなっ。」

   「お金はいくらあっても困らない。」

ロゼ「そんじゃ決まりー!目指すは」

  「武道と娯楽の国ブァル厶!」

アオイ「お前は、楽しそうでいいな(笑)」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る