やさしい仮病

「娘さんの腹痛はウソですね」

医師の言葉に青白い顔をした母親はやっぱりと肩を落とした。

まさかいじめ? 娘は大丈夫なのかしら。

すると医師は、大丈夫じゃないのは貴女じゃないですかと聞いた。

「娘さんが言っていましたよ。貴女が働きすぎだから、休ませるために仮病を使っているんだって」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る