第104話.精神空間に来た理由
レイラ様の人と為り、このサーバルぐるみに良く表れてますよね。この人、たぶん日本の某県と何らかの繋がりが有りそう。
だって、サーバル=
でもワタシ、ニックの或る “ひと言” を思い出してレイラ様の顔を
そのひと言とは……
【ふぅーん、なるほどねぇ。『7世界の王』だからって、みんなオトコだなんて思ってたの?】
え、何でワタシの考えてる事が分かったんですか? 口に出した覚え、無いんですけど……
【ゴメンね、ちょっとあなたのココロを読んじゃったの……】
それ位の事が出来るからこそ、『妖精王』として妖精族の皆を引っ張って行けるのかも知れませんね!
【あの……レイラ様、どうして妖精族の長のアナタがきぐるみを着ていらっしゃるんですか?】
【あらアカリちゃん、知らないの? キュルミーの能力ときぐるみの製造法を、最初に異世界の住人達に
─《レイラ様のココロの中》───
本当はね、『女神族』から伝え聞いた
その時、キュルミーの能力と一緒に貰ったのは『神気』を視る力。これが無いと、女神族と会話が出来ないもん。この力のお陰で、神気に直接触れなくても
だけどさ……さっきからアカリちゃんの身体からハッキリとシャンパンゴールドの “糸” がヒラヒラ見えてるんだけど。
ってアナタ、その “糸” から漂ってるのって……正にその『神気』じゃないのぉ???
────────────────
【で、アカリちゃん。今から話す事はこの精神空間の中でだけ。決して誰にも話さないって、約束出来る?】
まぁ、断る理由は有りませんよ。そう云う理由が有るからワタシを態々、この精神空間に連れて来たのかなって想像に難く無いですしね。
コクンと頷くワタシに、レイラ様は。
【今回は何で、アタシの所に来たのかなぁ……なんて?】
ココロの動揺を悟られない様に、レイラ様は精いっぱい冷静を装いワタシに聞いて来たんです。
【あの、今回はお願いがあってレイラ様に会いに来ました。ワタシ、“天界” って所に行く為に『7世界の王』って人達全員から「譲渡の儀式」を受けなくちゃならないんです!】
ワタシ、必死になってレイラ様に自分の想いの丈をぶつけました!
【それは……どうして?】
【天界に行って、パパにひと目会いたいからなんです!】
今一瞬、レイラ様の眉が片方だけピクッと吊り上がった気がして。
【アカリちゃん、ひょっとして……『天界の扉』は開けられる?】
【はい、
【やっぱり、そうなのね!!!】
そう呟いた時、レイラ様の中で「憶測」から『確信』へ変わったみたいなんです!
【『力の譲渡』『天界の扉は開けられる』の2つで、ピンと来たのよね。あなた……】
【『女神族』の血が入ってるでしょ?】ビシッ!
【え、何で分かったんです!??】
そしてレイラ様、連続してワタシに核心を突いたこんな質問をぶつけたのです!
それは……
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