第二章 恋が動き出す
第10話 やっぱ恋バナはしんどいよお
おっす!とうやです!
最近は勉強、ピアノ、英会話など忙しくさせてもらってたんだけど…
ひかりちゃんから遊ぼって言われたから、急ぎ部屋を片付けているところ!!
学校も違うし、中々会えなかったから楽しみだなあ〜
こんにちはー!!
ゆうちゃんママ!
久しぶりです!!今日はお邪魔します!
こちら少しばかりですが…
気にしないで良かったのに♡
ピアノの演奏会ぶりかしら…?立派なお姉さんになっちゃって!時が経つの早いわねハハハ
ほら〜!ゆう!ひかりちゃん来たわよー!
はーい!ワクワク
下に降りると、可愛いリボンを頭に付けて、多分背中には天使の羽が生えているひかりちゃんがいた…
可愛いー!!!
今日も可愛いね!
今日は1日あそぼー!
あーー!ゆうちゃん!ありがとう!♡
おじゃまします!
チュ
私を見つけるなり、ひかりちゃんは私にキスをしてきた
今日は宜しくねー!
アッ、(お母さん見てるのに…!?)
そんな私の驚いた顔を見て、ひかりちゃんは
ゆうちゃんからは挨拶してくれないの?
と可愛い顔をキョトンとさせてる
(アワッそうだった!私が無邪気に教えたんだった!)
あいにく、お母さんは後ろで微笑ましそうに私たちを見ている
チュ
あー!先にやられちゃった!エヘヘ
ほら部屋に行こう!
私はちょっと焦ったのを悟られないように、ひかりちゃんのぷにぷにの手を掴んで部屋に向かう。
部屋に入り、準備してたオレンジジュースを注ぎながら
好きな場所に座ってー!
なんて声をかけると、私のすぐ隣にちょこんと座った。近くない…?と思わず赤面してしまう。久々に会ったことで、可愛すぎるひかりちゃん耐性が薄くなっておりドキドキが止まらない…
あわ〜今日も幸せかよ〜〜〜
ねえ、最近さあ、私告白されて悩んでるんだよね…
はっ、?
続けて、
ひかり、付き合うのもアリだと思ってるんだ
えっえ、
驚いてひかりちゃんの方を見る。ひかりちゃんは私に目も合わさずちょこんと座り前を向いたまま話す。少し唇を尖らせてムッとした表情をしている。
私は、頭では理解できずえっ、としか声が出せない。
ねえ、ゆうちゃんはどう思う?
震える声を隠すように、絞り出すように
ひかりちゃんはその子のどこが好きなの…?
と声を出す。
そんな私を知ってか、知らずか、ひかりちゃんは笑顔を増やしながら、嬉しそうな声で
ひかりはねー、初めて告白されて、その子はクラスで頭も良くて…足もはや…て…すい……
ひかりちゃんが笑いながら、どんな子か説明してくれてる。私は頭が回らず呆然と声を聞く。聞いても聞いても分からなくて、頭に入ってこない。
そのままその子がどれだけ凄いか、理由を教えてくれてるんだろうけど聞きたくなかった。
あっ、私、お母さんのとこ行ってお菓子もらってくる!!
急遽話を遮るように立ちあがろうとした。この場所から逃げて、一旦落ち着かなければ泣いてしまいそうだった。
すると、立ちあがろうと床についた手を押さえるようにひかりちゃんが手を添える
私は立ち上がる事ができず、ひかりちゃんの方を向く
ねえ、ひかりのことゆうちゃんは応援してくれる?
首をコテッとしながら聞いてくるひかりちゃんは上目遣いになっており、とてもあざとくてとても可愛い女の子だった。
あっ、
思わず、目を逸らし下を向く。
真っ白になった頭で考えなければと無理に動かす。私もそもそもりき君を狙ってるんだから、可愛い子がいるとしても私のものでいられるわけがない。だとしたら、今のうちから慣れなければいけないのではないか?前世では可愛い子がこんなに身の回りにいなかったから嬉しかっただけで、そういう人生を目指すとしたらしょうがないんじゃないか…?でも、こんなに可愛い子を手放したくない。でも
必死に考えて、少しずつ落ち着いてきた時に、急にひかりちゃんが急にほっぺを触る。そして少し私の顔を上に上げるように支え下を向いた私に目を合わせるように、
ねえ、やっぱり付き合うのやめようか?
と言ってくれた。
私はそうしたかったので、嬉しい提案に飛びついてしまう
えっ、いいの?ひかりちゃんは満面の笑みを浮かべながら抑えてた私の手を優しく握り、頬に添えた手で優しく撫でる。
顔を近づけて
うん!!大好きなゆうちゃんが困ってるから!ひかりの事好きだから付き合ってほしくないんでしょ?
そ、そう!!そうなの!!誰にも取られたくないの!!!!
エヘヘ…そしたらひかりちゃん好きって10回言って!
ひかりちゃん好き
ひかりちゃん好き
ひかりちゃん好き
ひかりちゃん好き
ひかりちゃん好き
ひかりちゃん好き
ひかりちゃん好き
ひかりちゃん好き!!
ひかりちゃん好き!
ひかりちゃん好き!
ひかりちゃん好き!!
急な温かい雰囲気に思わず泣きそうになりながら嬉しさと共に伝える!泣きそうになっている恥ずかしさから、目を逸らしたかったが…ひかりちゃんが手で押さえてるから目を逸らすことも許されず目を見つめて伝えた。
ああ、♡そんなにひかりのこと好きなんだー?♡
ひかりちゃんは、またコテッと可愛く首をかしげながら聞いてくる
うん!ひかりちゃんのことが好き!
でもーー?ゆうちゃんの周りには可愛い子多いじゃん!それでもひかりのことがすき?
うん、ひかりちゃんが好き、そんなこと言わないで…好きだから、好きなの
うん♡♡
ひかりちゃんは既に泣き掛けてる私の涙をを拭った後、膝立ちになり頭を抱えるように抱きしめてくれた。
ドキドキと音がする。
私の安心したドキドキ音かな、とか思いながらその温かさに安堵を覚え、ひかりちゃんの胸でまた泣いてしまった…
ぐずっ…グッスズ
だいじょーぶだよ!大好きなひかりちゃんはここにいるからねー!♡
でもこれからちゃんと好きって伝えてね!
じゃないと、ひかり、違う人のとこに行っちゃうかも〜
やだ!ちゃんとつたえる!!よ!絶対!!
その後はお母さんに呼ばれるまでひかりちゃんと布団で抱きしめ合ったりして、ひかりちゃんがそばに居てくれるという事を感じてた。
約束が増えた、挨拶のキスと共にちゃんと好きって伝えること
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ゆうちゃんの周りに可愛い女の子達が増えているのを知っていた。ゆうちゃんがリキくん?ってイケメンを狙っているのも知っていた。
出会ってから、ゆうちゃんといる時間が好きだった。ゆうちゃんに笑いかけてもらえるのが好きだった。お母さんから…ひかりは本当にゆうちゃんの事が好きね、と言われるととても嬉しかった。
ゆうちゃんが優しいから皆んなに好かれることは知っていた。でもいつのまにかたくさんの人に好かれてた。
テレビにも雑誌でも出てて、そんな友達が私の近くにいるのも知っているゆうちゃんなのもたくさん自慢したけど、遠くに行っちゃったようで寂しかった。
久しぶりに会えたピアノの演奏会では、薫ちゃんと並んでお似合いの2人なのが許せなかった。
チューリップを2人にプレゼントしたが、花言葉で伝われば良いなって思った。
私の想いが伝われば良いなって思った。
だけども、ゆうちゃんにどれだけ好きって伝えても距離が縮まる未来が見えなくて悔しかった。それは薫ちゃんも一緒だったから、焦りはなかった。
だけど、初めてゆうちゃんの特別を見た。りきくんという薫ちゃんのお兄さんに対してだけ、誰よりも優先しているようだった。
私が告白されたのは本当。何人かいたけど名前も覚えていない。付き合う気すら無かったが、ゆうちゃんに伝えた時に、驚いた。ゆうちゃん何も思わないよなって思ってたのに凄い動揺してたから…。
そして付き合ってみようか悩んでるって言った時にゆうちゃんはショックを受けてくれた。
泣きそうになっているのを見て、何でだか知りなくなったし、まだ分かってないんだなって思えた。それがチャンスだと思えた。
逃したくなくて無理に引き留めた時に、ゆうちゃんは自分を納得させて求めてない答えを言おうとしてたから、少し手伝っちゃったけど…
でも私のこと好きって言ってくれて、教えてあげて、どれだけ好きか教えてもらって…
ゆうちゃん可愛い♡♡♡♡♡♡
その後は私を求めるように抱きついてきたり、私がキスすると、無言でゆうちゃんもキスしてくれたりと
付き合っているみたいだった!!
ってか付き合っているのかな?
はあ、可愛いゆうちゃん…
付き合ってる?って聞いて考えられるのも嫌だから今は曖昧にさせておくけど、今度会った時から挨拶とともにひかりちゃん好きだよって言ってもらえることになったから、、、
ちゃんと分からせておいてあげないとね!
私の事が好きなこと!!
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