ドラ猫日記〜ある日、ドラゴンを拾った〜

１６日目、シロとクロは膝の上

◯月×日

PCを前に仕事をしていると、シロが膝の上に乗っかってきた。

もぞもぞといいポジションを決めると、そのまま丸くなる。

どうしてシロは何か作業している時は、そっちから近付いてきてくれるんだろう。

こっちから撫でに行ったり、おもちゃを持って行ってもぷいっとどっか行っちゃうのに。

もしくはおもちゃを振り回す私を冷めた目で傍観。

ありがとうございます。

でもまぁ自分から来てくれた時はある程度自由に撫でさせてくれるからいいや。

ほんのりぬくいお膝。

片手でゆっくり同じペースで撫でながら作業を続ける。

冬はよく目を離したらPCの上に陣取られたり、キーボードの上に乗られて奇怪な文字列を量産されたりするんだよね。

どかそうとしても変形して離れないし。

そんなにPCの上が好きか。

まぁ起動してるとあったかいもんね。

動かない時は逆にそのふわふわなお腹に顔を埋めるチャンスだし。

キューン、キューン

クロの鳴き声。

見れば椅子の下から見上げるクロの姿が。

寂しくなっちゃったみたい。

手を伸ばすと前脚で抱きついてきた。

なんだこの可愛い生物は。

持ち上げてから、どこに置こうか迷う。

机の上は落っこちたら危ない。

PCの上に置いたら仕事ができない。

と言うわけでシロの上に置いた。

ちょっと迷惑そうな顔してるけど、逃げないってことは大丈夫。

クロも嬉しそうだし、このまま作業を進める。

すると机の上にクロが顔を覗かせてきた。

両手で机の縁を掴んで、PCを覗き込もうとしてる。

可愛いけど、踏み台にされてるシロは……特に気にしてなさそう。

さて、シロとクロのためにもお仕事頑張りますか。