第5話 離さず 諦めずに 信じ続けたい
勇者の一族、それはかつて漆黒の銀翼とともに戦い抜いたある一族のことだ、そして彼ら、彼女らはの一族は生まれつき勇者の能力をその身に宿して生まれてくる、例外があるとすれば夏川柚希、彼女だろう、彼女は生まれながら純粋な勇者の力と妖怪の鬼の一族、茨城童子の血と力をその身に宿す、そしてそのため彼女は勇者の一族の中ではかなりの強者なのだ、そして彼女の能力にもまだ彼女も辿り着いていない頂があるのだ、そして勇者の里は勇者の一族が住む里だ、人里離れた山奥にあるのだが勇者の一族は必要最低限の防衛も行なっている、彼らは世界のバランスを保つ役割をもつが自身で独断で行動することも許されている、そしてだからこそ勇者の里の奇襲は誰の目からしても想定外の事態だったのだ、勇者の里についた私達は早速けがをした勇者の一族の人達の手当てを始めた、勇者の一族の人達はかなりボロボロだがそれでもかなり善戦したと見える、私に歩み寄る人物がいた、黄緑色の瞳に黒いロングヘアの長髪、白色の白衣を羽織り緑の服と黄緑のスカート、黒色のガーターベルト、そう彼女こそが大山寺出雲、かつて漆黒の銀翼に所属していた黒斗と霊羽の2人の実の母親であり今はある学園の保健の先生である、そして出雲は私に「久しぶりだな雪羽、まさか救援に来たのがお前達だとは」と言った、柚希は落ち込まずに勇者の一族の手当てをしている出雲は私に「私は鬼の一族とともに救援に来たんだ、あれから一年経ったのにまだ争いを望むものがいるとは」と確かにあの戦いから約一年経っている、それでも戦いを争いを望むものはいるのもそしてそれも事実だ、私は出雲に「そうね、できればそいつら戦いたいのは山々だけど、今はこの状況を何とかしないと」と言った、出雲は私に「港に雨の降る如く」と呟いた、すると私達の目の前では鬼の一族が勇者の一族を手当てしていた鬼の一族は額に一本角や二本角、和服に身を包んでいるが髪の色、瞳の色も皆それぞれ特徴的だ、柚希に鬼の一族の1人は「あんたは勇者の一族の匂いと俺たちと同じ鬼の一族の匂いがするな」と柚希は鬼の一族の1人に「私は勇者の一族の血以外に鬼の一族の童子、茨城童子の血も受け継いでますからそれにあなたがたには感謝してるんです。救援に来てくれて」と出雲は際羽に「なかなかいいチームだ、いい仲間だ」と言った、すると際羽は出雲に「だからこそ私はあの子達をチームに選んだ、きっとそれがすべての答えだったのかもしれない」とその際羽と出雲の2人の様子を見て柚希は私に「私はあの子の語った夢を離さず諦めずに信じ続けたい」と言った、その頃、氷河は襲撃した王女姉妹2人の手がかりを掴んでいた、それはチェスの馬の駒、その王女の姉妹2人と勇者の一族と人達と戦った1人がそのチェスの馬の駒を密かにかすめとっていたのだ、1人はフェンシングのような剣の使い手であることもう1人は格闘戦をメインで戦うことそれは剣戟の後からも私はそのことを確かに感じとっていた、すると氷河の背後から王女の姉妹の妹が奇襲してきた氷河は咄嗟に青色の光をまとわせた回し蹴りを火花とともにくらわせお互いに戦闘態勢に入った、そしてまだ月は出ていないため氷河は切り札を使えない、そしてその王女の姉妹の妹に際羽は炎の剣戟を火花とともにくらわせ炎の繭から赤色とオレンジ色の蝶の羽をまとった姿に変身した、そして氷河に「何も考えずに走れ!」と言った、柚希も紫色の光とともに左右非対称の勇者の鎧をその身にまとい赤紫色の光とともに日本刀で剣戟をくらわせようとした、そしてその時何処からともなく現れた王女の姉妹の姉がまるでフェンシングの剣のような剣に赤色の光をまとわせて柚希の剣戟を火花とともに防いだ、そしてその王女の姉妹の姉は「ずっと我々はこの里に潜み君達を待っていたのだよ、雪女のその子を狙ってね」とそして明らかにこの王女姉妹の狙いは間違いなく雪女である私だ、際羽は「なら残念ね!渡す気はないから!」と言った、柚希は「そのためだけに私の故郷を里をこれ以上あんたらの好き勝手にされてたまるか!」と言った、そして一瞬だけだが柚希の髪の色と瞳の色が逆の色、瞳は薄水色に髪は紫色になった、そしてそれは柚希のもつ鬼の一族の血が彼女の感情に反応して起きたことだった、私は氷河に「逃げれば1つ進めば2つ」と言い、あたりに吹雪と白銀の氷を次々と出現させて水色の雪女の鎧をその身にまとい変身を遂げた、出雲は私に「お前がそのつもりなら私が出来るだけお前のサポートをしてやる」と言い、出雲のあたりを霧が包みそして巨大な鴉の精霊が鬼の仮面とともに攻撃と防御を行いながら黒い巨大な鴉の精霊が出雲の背後から覆い被さりそしてその巨大な黒い両羽をひろげると右肩に鬼の仮面が装着された左右非対称の両腰にローブを巻いた鴉の精霊の鎧をその身にまとい変身を遂げた、出雲は「さぁ、ショータイムだ」と決め台詞を言った、王女の姉妹2人は「これは実にいい、我々が望む人物がどれほどの力を持つのか試す実にいい機会だ」と言った、そしていよいよ私達と王女の姉妹2人との戦闘が勇者の里で幕を開けることになる。
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