戦争に行こう!

煽られて国民は“それ”を望むようになる

まるで宗教のように“それ”を信仰し始める

“それ”はそもそも人間の願望に則る

そしていつしか国民は“それ”に支配されるのみ


いきなり戦争は始まらないから大丈夫

それは国民を黙らす法案ができて、国民を縛る法律ができて、

情報が統制され、自国“のみ”を愛する雰囲気が高まって、

徐々に徐々に戦争は始まっていくんだ


だから心配はいらないよ

そんなにすぐ本番は始まらないからね


戦争は“上の人”が始めるわけじゃない

国民自身が自ら始めるものだ

扇動という要素を孕むものの

結局は国民が愚かだから戦争が始まった


国民はそれを認めない

自分たちがそれを望んだくせに

“ただ煽られただけ”と責任転嫁


でもそれも仕方がない

自分たちが人を殺したことの正当化を求めてる

じゃなきゃ頭がおかしくなるから


我々は必ず勝つ

ただしもちろん努力が必要だ

さすれば我々は必ず勝つ

そう信じて進もう


どうしようもなくなるのは

どうしようもなくなるまで放っといたから

“必ず勝つ”と信じてしまったから

この世界を望んだのは、僕ら


戦争をすると儲かるんだ

すなわち国益となる

それに反対するなんて非国民だ

我々は戦争をしているのに

我々は“良いこと”をしているのに


やがて全てが失われる

“国家のために”

音楽なんてもっともいらないもの

あるいは危険なもの


“音楽に政治を持ち込むな”

そしてあらゆるものに政治を持ち込むことは不可能になり

誰も政治に何も言えなくなる


政治は生活の一部だから

生活は支配される

狂気は終わるまで終わらない


国を守る戦争をするということが国を守るということだ

お国のために殺されましょう

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