またしても次元震
世の中のいろんなものは
大抵おじさんによって作られている
男の子は何でできてるの?
蛙と蝸牛、子犬の尻尾やそんなもの
女の子は何でできてるの?
お砂糖やスパイス、素敵なものいっぱい
でも結局は、みんな同じものでできてるのさ
血とか骨とか肉とか、体液とか内臓とかで
要は男のアレから出てきて女のアレから産まれてくるわけです
認識しだしたら気持ちが悪くて仕方がない
だから普段は気づかないふりができてるのさ
あなたの彼氏や夫や父親だって
もしかしたら浮気してるのかもしれないぜ
それも男の人とかと
そんな馬鹿な、と思える余裕なんて人間にはない
だって読心術が使えるわけじゃないんだから
24時間365日監視できるわけじゃないんだから
言えない本音を言わないだけさ
暗いものやみっともないもので心はできている
でもきれいなものでもできているからこそ
世界はなんとかなっている
あの格好いいばかりのヒーローも
あのかわいいかわいいヒロインも
つまりおじさんによって描かれている
気づかないままでいたら
気づかないままでいられたのに
まさかこの棚の下がゴミだらけだったなんて
嗚呼なぜ気づいてしまったのだろう
ただ掃除をすればいいということではない
きれいなのは外見だけだったのだなあ
携帯やパソコンのチェックなんて意味がない
隠し事の大きさと自己管理能力の強さは比例する
でもそれでも生活に困るわけではないわけだし
そうして人々は面倒臭いという感情に感謝する
およそ真実は素敵なものではできていない
でもまあ何かのサプライズのための仮面なのかもしれないし
今がその時、と思ってないのなら、別にいいんじゃない
認識しだしたら気持ちが悪くて仕方がない
だから普段は気づかないふりができてるのさ
例えば踊らされていることがわかってて
その上で乗っかっているのなら
そこには需要供給の見事なバランスがあるわけだ
でもただ騙されるだけじゃ納得がいかない
だからここで秘密兵器・無意識の登場
そうやって人は自らを誤魔化していられる
それでもふとした弾みで気がついてしまうのさ
自分が気持ちの悪い世界で生きていることに
でも気持ちのいいものでも世界は作られているからこそ
なんとか生きていられる
そんなものなのさ
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