その気持ちがインプリンティングなのか、それとも本物なのか。それを区別するのって難しいよなぁと思いました。そもそもインプリンティングと恋愛の間に差異はあるのか……？とか。とは言え、1700年人を見続けた人が言うならばやはり愛は偽りなのでしょうけれど。
『裾を持たせる』からの一連の流れはキリストのあれなのですけれど、そこに密やかに織り交ぜられる『私の生理痛軽くなりますか？』は強いよなぁと。「自分はしっかりと、あなたに選んでもらえる対象なんですよ」を湿度高くアピールする感じ。なんだか、下から上目遣いで見上げる表情が見える感じで。
だけど神父様はもっと強い。「大輪の向日葵の花言葉」を簡単に持ち出してくる辺りに全く心を動かされていない感じが見えて。
おしゃれな光景と会話の中に隠された感情が仄見える感じが素晴らしい作品でした。