第2話 ふつうのノーマル

私「ぽに子」には幼馴染みがおるんやけど

幼稚園の頃に「彼女」と出会い「運命」を感じたわ。


…なんでかというとな。


「私と顔が瓜二つ!似てるなんてもんちゃうでこれ!」


~ とある登校の朝 ~


「ぽにちゃんおは~」


後ろから声が聞こえる。


「おはよ、【のまる】」


そう、彼女の名は【のまる】


【普通野 のまる】

ふつの のまるちゃん。


名前から醸し出す「普通」。

さらに私と同じモブ顔。

もう【運命】と言わずなんて表現したらええかわからんくらいや…


並んで歩くともう「地味な双子が仲良くご登校」だと、周りは生暖かく見てくんねん。


まぁ、えぇけど。


私は「のまる」が大好き。


昔から暴走気味の「私」を横から冷静に抑えてくれるとても優しく気の使える子。


料理めっちゃうまいしな!

…えぇなぁ。胃袋掴んだらこの子なんて一瞬で彼氏できるし、人気者やなぁ。


私もなんか特技が欲しいわ…

カラダは悪くないんよ。

むしろえぇカラダしてるほうやし。

胸もでかいほうやしゴニョゴニョ…


の「何ぼぉ~っとしてるの?ぽにちゃん」


「のまる」は私の本名知ってるけど「ぽに子」と呼んでくれる。やさしい。尊い…


ぽ「…バイトしようと思ってんねん」


そう。私はとあるカフェで「アルバイト」をしようと思ってんねん。

そこには「スタッフランキング」があって、そこの「トップ」に立つのが目標。


の「え?ぽにちゃんバイトやるの?どこで?」


ぽ「【GP-CAFE】…」


の「えっ!まさか…あの…?」


ぽ「せやで。あそこのトップにあたしなりたい!」


の「うわぁ!凄いね!まずは面接だねっ!頑張ってね!」


ぽ「のまるも一緒に働くで(・ω・)」


の「!?」


ぽ「な?の・ま・る(・ω・)」


の「でたぁ…ぽにちゃんのその口ぃ…」


私は自覚が無いんやけど、どうやら何かを企んでたりしていると自然と口角が上がって「ネコ口」みたいになってるらしい。


ぽ「放課後行くで!」


の「えぇ!突然すぎるよぉ…」


のまると一緒なら頑張れる。

巻き込んでごめんな。

でもきっと楽しいはずやから。



~ 2023.0131 ~

「のまる」のイメージイラストを近況ノートに投稿しました。イラストと一緒に楽しんで頂けると嬉しいです(^q^)


https://kakuyomu.jp/users/GPKR0512/news/16817330652595878468

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