第4話 「結論ファーストの話」

社会人になってから判明したのだが、

どうやら私の話は長いらしい…笑

サラリーマン時代、上司に仕事の報告をする際によく、

「うん、うん、分かった!結論先に言って!」と言われたものである。

思い返してみれば、小学生の国語の授業で挙手の上発表する時も、

「うん、うん、もう少し頭の中でまとめてから発表しようか。」などと先生を困惑させた覚えがあった。

これは癖なのだろう。私の話は「1から10」なのだ。

どうしても「1から10」を話してしまいたいのである。

「結論ファースト」と注意され続けた会社員時代は、これは欠点なんだとネガティブになり、「次こそは結論から言うぞ!」と変に意気込んだり、ハウツー本を読んだ事もある。


時が経ち、今は「小説的やんかぁ。」と自己弁護する訳ではないけれど、ポジティブに捉えるようにしている。

物事を1から10まで説明するというのは簡単そうで、意外と難しいもので、頭の中でつぶさに状況説明を組み立て、細かなディテールも挟んで話さないといけない。


…もう小説なのである。

私は昔からショートストーリーを際限なく喋れる才に恵まれていたのである。

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