「山頭火―句と版画 (3雑草風景)」小崎侃・画/村上護・編
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「雨ならば雨をあゆむ」
「ひつそりかんとしてぺんぺん草の花ざかり」
「みんな芽ぶいた空へあゆむ」
「いつとなくさくらが咲いて逢うてはわかれる」
「さくらさくらさくさくらちるさくら」
出典:『 山頭火―句と版画 (3雑草風景)』 より
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今回は「山頭火―句と版画 (3雑草風景)」を、ご紹介したいと思います。
山頭火といえば「自由律俳句」俳人の一人。
そして、お酒を愛し、旅を愛したことでも知られています。
有名な句は数々ありますけれど、今回はこの『雑草風景』から選んでみました。
自由で飄々としていて、でもそのなかに一抹の寂寥感を感じるような……。
その旅をする山頭火の後ろ姿に、こぼす言葉に惹かれます。
この本は……
******山頭火―句と版画 全3巻(1蛍の母2風の旅人3雑草風景)のうちの第3巻になります。
種田山頭火の秀句100句と、山頭火の生きざまを追い続けてきた版画家・小崎侃の味わい深い版画によるアンソロジーです。
◇◇◇
元々、山頭火の句が好きで、岩波文庫の『山頭火俳句集』夏石番矢 編を持っていたのですが、ある時、古書店でたまたま見かけたのが、この1冊でした。
全3巻のうち、この『雑草風景』しかありませんでしたが、この版画と山頭火の句という組み合わせが面白いなと購入しました。
小崎侃さんというお名前は、浅学菲才にて存じ上げなかったのですが、この出会いで他作品も、みてみたくなりました。
1蛍の母 2風の旅人 もまた、探してみたいと思っています。
こんなふうな出会いと、そこから繋がっていく、というのも良いものですねぇ。
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