第5話 ガイアは違った
「理人お前ふざけるなよ! この野郎―――っ」
ガイアに殴られた。
「止めてガイアー-っ! 私が悪いの…」
「それ以上、理人に手を出すのは許さない…」
「もう…良いじゃない…このパーティは終わり…仕方ないでしょう? 理人が好きなんだから」
生でしていたから、それから暫くしてマリアとリタが妊娠した。
当たり前と言えば当たり前だ。
ガイアは俺を差別して俺の宿はとらなかった。
その為、俺だけ別宿だったから…逢瀬は簡単だった。
『親友』そう思っていたから此処迄は黙って殴られた。
「なぁガイア…お前に聞くが、俺達は親友でお前は『友情と恋愛は別』そういう奴じゃ無かったのか? 違うのか?」
「そんな訳あるかー-っ! 親友の女を取るなんて最低だ。お前なんか親友でも何でもない」
違ったのか…
それなら此奴はもう、親友でも友達でも無いな。
「そうか…なら、なんであの時にリタを俺から取り上げるような事をしたんだ! しかも追放までしようとしたよな? 俺はお前は『友情と恋愛は別』そういう奴だと思ったから、そのまま親友で居たし…恋愛という競争の場で負けただけだ…そう思い、取り戻す努力をしただけだが…違ったようだな」
「この野郎…ふざけるなよ…」
ガイアが俺に殴りかかろうとするが、エルザが押さえつけている。
「それなら、早いな…あの時リタを俺から奪った時点で、もう親友で無かった…そう言う事じゃないか?俺はまだ親友だと思っていたが…あの時から違った。そう言う事だろう」
「ふざけるな、この野郎…俺の夢が…魔王との戦いが…」
それは他の勇者がやるから関係ないな…
「それなら、恐らく他の勇者がやるから大丈夫だ! お前が親友で無いなら言ってやるよ…お前は負けたんだ!」
「理人ぉぉぉぉぉー――っ」
「お前は負けたんだよ!負け犬野郎!」
ガイアはそれを聞くと膝から崩れ落ちた。
「それじゃ行くか…」
「そうね…ガイアさようなら」
「じゃぁな…」
「バイバイ」
俺達は悔しさから床を叩きながら泣いているガイアをそのままにして、その場を後にした。
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