夢の私

私は私のことだけを

ひたすらに考えていたい

私は私のことですら

半分も理解できていないから

この小さな脳みそに残る

自分という不確かな記憶

擦れて掠れて傷んだビデオテープのようだ

再生するたび薄くなってく

ひたすら私はそれを見る

いや見させられている

夢が私を捉えて離さない

思い出せと 感じろと

眠っている間に見せてくるのだ

楽しかった記憶 悲しかった記憶

もしかしたらの記憶 捏造の記憶

私はわからなくなる

どれが私ですか

なにが私ですか

どこが私ですか

私はここにいる ここにいる私が私だ

じゃあそこにいるのは誰?

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