長歌:古き絵の森(第6回空色杯応募作品)

幻想の古き絵の森

煙突を遠くに望む花畑

空高く見ゆ雷雲の

薄暗く在る人の跡

不気味に分かれ伸びていく

赤くさび付く貨物線

夢と現実入り混じる

時の流れも曖昧な

霧の世界は永遠とわに眠らん


【反歌】

風化した線路に沿いし花畑

  街の風塵微かに臭う

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