悪魔の所業

 睡魔に襲われて微睡まどろむと、まぶたの裏に悪魔がゆっくりと顔を出して、ニタリと笑う。


「ホラそのまま夢の世界へ……」


 ハッとして、その手には乗らないと目を覚ます。しばらくしてまた瞼を閉じては開くを繰り返す。


「おい、たまには早く寝ろよ」


 悪魔の誘惑を振り払い、会社の為に、今日も持ち帰り残業で徹夜する。

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