ノーミュージック ノーライフ

 人混みで、突然人の声が聞こえなくなり、代わりにその口からとても美しい音楽が聞こえだした。素晴らしいことだが、人の姿は今まで通り。そこで私は目を潰した。今はこの音楽にひたることが優先だ。周りの人がそれを見て騒いでいるのか、楽団に囲まれたかのように無数の音色に包まれて、死ぬほど幸せだ。

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