老いさらばえて尚

 私は探求者。今日は不死の男に会うため、とある施設にやって来た。


「彼が不死ですか」


 窓の向こうではむごたらしい実験が行われている。


「いくら不死でもこれは……」


「彼の申し出だ。数十年前、実験を条件にここで保護してくれと。彼は不老ではない。老いた体では働けず、生活がままならなくなったのだ」

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