風の神

「プライベートジェットを買ったんだ。大富豪になってからというもの、次々と押売りがやって来る。特に興味はなかったが『空の旅も自由自在』なんて言われて、つい」

 押売りを真似て袋を担ぐと、袋の口からジェット気流が吹き出し舞い上がる。

「あの押売り何者だ。腰蓑こしみの一丁で緑の体、鬼のような顔……」

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