前進

『キミが一番』

『期待してる』

 いつもみんなの声に背中を押されて、私は前に進めた。だけど、期待に応えられなくなった私は、ある日黙って逃げ出した。知らない駅の切符を買い、ホームで電車を待っているとスマホに届いたメッセージ。

『代わりなんていくらでもいる』

 背中を強く押されて、私は一歩前へ。

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