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目次
足掛かり
天使が泣いている。
人間の心が理解できないと嘆いている。
「あんなに仲が良かったのに」
「長い付き合いで、支え合って生きてきた筈（はず）だろう？」
「そうだな。切磋琢磨していたはずだ」
「それなのに……なぜボーカルだけがソロデビューするんだ」
「見てみろ、俳優業にも手を出したぞ」
「バンドはどうした」
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