彼方から舞い落ちる結晶
貴方と二人でいた頃は、どんなことでも辛くなかった。それは第一に貴方がいたから。酷い扱いを受ける仕事も、お金がなくてケーキが買えないクリスマスも。貴方と二人で過ごす冬は毎年雪が降って、抱き合いながら結晶が舞う空を見上げていた。今年は冷たい雨が、刻まれた貴方の名前を濡らす。一人の冬。
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