生まれた場所

 とても貧しい村に生まれた天才は、学校を知らず、村の外の世界があることすら知らなかった。天才の頭脳はその村で生きていく上で何の役にも立たないものだった。ある日その天才は、世界がひっくり返る程のとんでもないことを閃く。しかし誰かが肩を叩き話し掛けたことで、それは忘却の彼方へと消えた。

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