井の中の蛙大海を知る

 井の中の蛙は、大海を知らぬまま生きていていいものかと飛び出した。

 海へ入ってみると水が辛くて、目もまともに開けられない。何とか端まで泳いでみるかと思ったが、全く端が見えない。波も立つし、大きな魚が目にも止まらぬ速さで泳ぐ。何とも居心地が悪いので、井の中こそが世界一だと帰って行った。

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