優美な花
父が出て行ってから、母は人が変わってしまった。言葉遣いは汚くなり、優しかった顔は生気を失いまるで別人になった。ある夜、私は寝ている母の首を切り落とした。首は燃やし、遺体は庭に埋めて、そこに椿を植えた。毎年木の根を覆う落椿。それを一つ一つ拾い上げ、燃やす度に母の事を思い出し泣いた。
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