依怙贔屓

 私は風紀委員長。風紀の乱れは許さない。

「こら!変形学生服は校則違反!」

「うるせぇな。アイツだって変形してんだろ」

 指差す先から轟音が聞こえる。

「遅刻だ遅刻だー!」

 彼だ。

「彼はいいの!」

「何だよ依怙贔屓えこひいき

「彼は体を飛行形態に変形させているだけ!」

 彼は校庭に着陸した。

 あぁ、今日も素敵。

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