秋が近づく夕方のこと

 雲がどこへ行くのか気になって跡をつけてみると、一軒の家に入っていった。

「ただいま」

「お、帰ってきたな。丁度ご飯だぞ」

「これも今年の食べ納めだよ。明日からは毎日鰯だからね」

「そんなぁ。じゃあ味わって食べなきゃ」

「そうだな。じゃ、いただきます」

 三人の大入道がぺろりと食われてしまった。

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