なんやかんやありまして

 人生の岐路に、小汚い男が現れた。

「俺はAを選んだ未来のお前だ。その後なんやかんやで貧乏だ」

「ではBか」

 するともう一人。

「俺はBを選んだ未来のお前だ。なんやかんやで貧乏だ」

 更にもう一人。

「俺は選択を諦めたお前だ。なんやかんやで――」

「選択より、そのなんやかんやが問題ちゃうんか!?」

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