日が沈む

「落ちてきた」

 彼は真っ直ぐ指を差す。辺りは強い光と影で白黒になる。

「脱出するならまだ間に合うが、本当に最後まで見届けるのか」

「そうそうあることじゃないですから、こんな経験」

「すまない」

「気にしないで下さい」

 海は蒸発し、森は灰になる。私が創った太陽は、彼の住む星を飲み込んでいった。

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