あの頃に

仏壇の君に手を合わせる。

懐かしいな。

ここに座るといつだってあの頃に戻るようだ。

雨がしきりに降っている。

窓の外で何かが跳ねた。

何か。

あぁ君か。

ほらそんな所にいないで。

雨は冷たくないのかい。

踊る君に傘を持って駆け寄るのは僕。

二人で笑って雨に濡れて踊る。

あの頃に戻るようだ。

いつだって。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る