食事
「こらこら、何処へゆく」
恐ろしい力で腕を掴まれる。
「私はどうして此処にいる。何処かゆくべき所がある気がする」
「そうだ。お前はゆくべき所がある。その為にここにおる」
腕を掴む力は緩んだが、足はもう動かない。
「意味が分かりません」
「分からずともよい。考えてもどうせ腹の中で溶けて終いだ」
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