日没
「ここにいたら駄目だ」
「分かってるよ。でも、やっぱり小さい頃からお世話になってるし、繋がりは大事かなって……駄目だね」
「……乗れよ」
コイツがこんなに優しいのも奴らのせいだ。奴らにとって都合良く。
「折角だから知らない所へ行きたいな」
海岸線。目一杯開けたスロットル。陽は間もなく沈む。
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