格好つけたい

「なんだ、まだ決まらないのか」

 K氏はいつになく慎重だった。

「急かすなよ。一生に一度の事だ、向こうで馬鹿にされないように格好つけたいじゃないか」

 K氏は今日、タイムマシンで未来へ行く。


 そして到着した千年後。


「おや、世界一の美男子はどこに乗ってるんですか」

 千年の内に尾ひれがついていた。

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