第47話 2回戦 終了
チームA対チームCの試合、第10ラウンド。4対5でチームCが先行している場面で、チームAのリーダー、和葉さんが動き出した。
チームメンバーの協さんに指示を出し、ラウンド開始直後に相手のスタート位置の場所へ、残りのメンバーを連れて、突撃するというものだ。一見、作戦なんて大がかりな物ではないように見えたが、ラウンドが始まると、和葉さんは単独で、チームメンバーが突撃した方とは反対側に向かった。それと同時に、高いAIMスキルを持つ協さんと黒雪 ライドさんを中心に、敵の本隊とぶつかる。味方が一人やられてしまったが、協さんとライドさんが、それぞれ二人倒した。ただ、流石にウルーカさんを始めとするメンバーを長い時間抑えることが出来ず、二人とも撃破されてしまった。しかし、目の前の敵に気を取られている間に、背後からスニーキングしながら近づいていた和葉さんに気付くことが出来ず、残っていたチームCのメンバー二人が和葉さんに奇襲を受け、撃破された。これにより、チームAは5対5に追いついた。
「流石ですね!voltexの場合、後ろから近づくこと自体難しいゲームなので、いきなり後ろから攻めてくるとは思って無かったんですかね。」
〈めちゃくちゃ相手の後ろに回り込んだな!〉
〈ラークする時、トラップが多すぎてなかなか近付けないんだよな!〉
〈そもそも時間が足りなくなるしな〉
〈移動に無駄が無かった!〉
〈ラークだけは得意らしいからw〉
〈相手も油断してたな〉
〈同点だ!!〉
〈チームメンバー、よくこの作戦にOK出したなww〉
〈和葉と協の信頼関係!〉
〈めとりも頑張れ!!〉
〈やたいちゃんも頑張れ!!〉
〈チエラもいけるぞ!!〉
〈チームCもここからだぞ!!!〉
画面が切り替わり、チームB対チームDの試合が映し出される。
現在、6対6の接戦で、丁度チームBの山河峰 いろはさんが爆弾解除に成功し、1ポイント獲得したところだ。よって、7対6でチームBが先行、そして攻守交代だ。
この試合で一番キルを取っているのは、チームBのシルバーバックさんだ。流石『ゴリラAIM』の異名を持っている人だ。
その後も、どちらの試合も一進一退の攻防を続け、チームA対チームCの試合は11対12、チームB対チームDの戦いは12対11でマッチポイントになった。
途中、チームCのウルーカさんが抑え込まれ、一気に3ポイント差を付けられる事態が起きたが、チームCの如月 荒野さんの活躍により、一気に息を吹き返した。
お互いの主力が1対1で全力でぶつかり、少しでも自分の役割を全うしようと、それぞれのチームメンバーも頑張っていた。
結果、約1時間30分もの時間がかかりながらも、2回戦は終了した。
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