【私の天才くん】

 馬鹿と天才は紙一重。彼に似合う言葉だ。

 幼い頃は馬鹿みたいに虫を探し、新種を見つけて話題に。

 全問正解のはずのテストが、回答欄ずれでほぼ0点。

 誕生日は天才的偉人とギリギリ同じ。


「君が好きだ」


 ううん、やっぱりばか。こんな私を好きになるなんて。

 愛の言葉に、チャペルは祝福の音で満たされた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る