228話・やっぱりデートじゃないですね?
「Re.チートでもいいでしょう」は絶対作ります、描写も大きく変えて、展開も大きく変えますが、要所要所は必ず同じです、たぶんこれから1作作るごとにその作品のReを作ることになる気がします。
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……神界を歩きながらいろいろなことを話しているが、その最中ずっと私の左側にくっついて歩いている……、おそらく唯は今までの道を覚えていない、ここにおいてどこかに行けば1時間は私を見つけることはできないだろう……できないはずだ、そもそも私限定とはいえこの広さで1時間で見つけられる方がおかしいのだ、少なくとも私は無理だ。
「そろそろ離れてくれませんか?」
「いやです!!」
「そこまで即答しなくてもいいじゃないですか」
「絶対に嫌ですよ、やっと絢様とゆっくりできるんです!!
1年ぶりなんですからね、今日は絶対離しません」
一度言い出した唯は私以上に話が通じない、こういう時は唯に振り回された方が楽に済む。
「はぁ、もういいですよ、今日は好きにしてください」
「そんなのは嫌です」
「何がしたいんですか貴方は」
「絢様とデートしたいんですー」
そもそもデートデートと言いますがこれは……
「これはデートなんですか?
デートとは交際中又は互いに恋愛的な展開を期待していて、日時や場所を決めて会うこと、だったはずですが」
「何ですかそのどっかのサイトからコピペしてきたみたいな言葉は……
!!、まさか絢様私と……そんな、まだ早いですよ」
「私がそんな期待をするわけないでしょう、だから聞いてるんですよ」
「絢様、ひどいです!!」
「どちらがですか?」
本当にどちらがひどいのだろうか……
唯が永遠と私に語り掛けそれに私が答えるというやり取りを数十回繰り返し神界の街を練り歩く、途中サリーやドミシラさんに会って何かほほえましい目で見られた……どちらかと言えば唯のほうがそういう目で見られていた、特に私の事を知っている教師陣に合うと唯のことを憐れみを含んだ目で見ていた。
「あ……あれは」
唯が視線を向けた先には剣神が路上腕相撲ならぬ路上剣戟を開いていた、剣神を任命したのはミリーではなくミリーの数代前の神王だそうだ、神たちの実力は私達のような例外を除いてどんどん弱くなっているのだそうだ、話を聞く限りでは最初の神たちには今の私でも100%勝てるかはわからない……と言っても勝率は90%以上はある、今すぐ過去に戻って戦わないといけなくなっても勝てるだろう。
「私もやりたいです!!」
「やめておきなさい、泣きますよ、あの人が……今日はもう帰りますよ」
「まだまだ遊びましょうよー」
「明日も速いんですから、駄々をこねないでください」
「イーヤーでーすー」
「わかりました、では、そのうち遠出をする予定がありますので一緒に行きましょう、それで我慢してください」
唯はとても不満そうだが私としてもそれなりに面倒くさい代替案を提案した、しかしとても不満そうだ、とても……不満そう、なのでしょうか?
とりあえず一応の事帰れることになったので唯と一緒に転移で帰る。
私が今思ったことは二つ、一つはやはりこれはデートではない、そしてもう一つは……
「私は何をしに来たんですかね?」
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絢ちゃんはこの2話の間最初から最後までずっと唯ちゃんに連れまわされただけでした。
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