64話・転移陣の量産
ということでまた今度の一部です、いつぞやの魔力関連の装置はこの階のための伏線だったのです。
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「そう言えばなんだが、お前のとこって仕入れはどうしてんだ?」
暫く世間話をしていると、ベンタール王が疑問を投げかけてくる。
「仕入れってなんのです?」
「分かってるだろ、お前らが商材として使っている素材全般決まってるだろ、
こっそりとお前の所を調べたが、うちでも帝国でも、何処からもお前らが何かを買ったっていう情報が、土地や建物を抜けば、何10種類の鉱石を買ったっていうその一度だけ、だがお前らの店で在庫が切れたこともねーみたいじゃねぇか、一体どうなってんだ?」
「ああ、そのことですか、簡単なことです、自分たちで素材を採集してるんですよ、えっと私がダンジョンの管理者になったことって話しましたっけ、まあいいです、ダンジョンを使って素材を集めているんですよ、6つもあるので、少し頑張れば何でも手に入って便利なんですよ」
私はこれを話しているときかなり笑顔だったと思う、営業スマイルやバルドルフと練習したものを出したとかいうものではなくかなり自然に出ていた、ベンタール王の疑問はまだ続く。
「輸送はどうやってんだ?」
「そこはまあ、魔法で色々とです、転移魔法の応用ですよ」
「転移魔法……それは俺にも使えるのか?」
「恐らくですがほぼ絶対に無理ですね」
「そうか……、どうにか再現することはできないか?」
ベンタール王は肩を落としているが何とか再現が出来ないかと私に聞く。
「転移魔法の応用だって言ったはずです、今私達は転移用の魔道具の維持に人員を割かずに、転移用の魔道具一つにで維持用の魔力を供給する機械を使ってるんですよ、実はこれ結構作るのが大変でしてね、一つあたり大金貨50枚でお売りしますよ」
「ハッハッハッ、商魂たくましいな、使うためにはいくついるんだ?」
「出口と入り口に設置しないといけないので、合計で2基設置する必要がありますね、なので使うためには小白金貨1枚要りますね、何組買いますか?」
ベンタール王は少し考える、国の地理などを顧慮して何基必要なのか考えているのだろう、最終的に出した結論は。
「もうすぐ帝国との会談をする、案内状を送るからそこにお前も来てくれ」
「分かりました、では、そろそろ帰ります、ティアーナちゃん、また今度ね
ではまた」
そうして私は指をパチンと鳴らし、私達5人に転移魔法を発動させる、それと同時に、視界が応接室から、私達のお城の城門の前に変わる、私はすぐにシルキーを呼んで昼食を用意してもらう。
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次回は唯ちゃんとの合流か、神のいたずらでさせないか、どっちにしようか……
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