第十一章 ステータス、オープン!

お茶会で会話をしてよろこばせると好感度アップなんだ。

あ、別に乙女ゲームやれって言ってるんじゃないよ。

元祖『アンジェリーク』ってそういうゲームだし、なろうの悪役令嬢系もこれは崩せなかったんだ。


でも女性作家陣がやらなかったものがある。そう、俺たち男性陣がいつもやってるやつだ。


ステータス、オープン!


いやあ、女性陣にとってこの「ステータス、オープン!」って馬鹿に見えるんでしょうね。いいいじゃない。これぞ、なろうですよ。


しかしいつものステータス画面とは違うんだ。


ステータス、オープン!


名 前:らんた


年 齢:16


職 業:令嬢従者


好感度:D


会話力:E


体 力:C


剣:C


槍:D


斧:E


運 :D


魔法:D


HP:115


MP:95


攻撃力:55


防御力:35


試験:初級試験突破


(相手の好感度 E+)


どうだ。違うだろ。お茶会すると好感度上がるんだ。でもただお茶会しただけじゃだめだよ。

贈り物するんだ。


この「初級試験突破って何か」だって。いい質問だね。君はちゃんと悪役令嬢の作品見たかい?令嬢たちは聖女試験とか受けてるんだ。元祖『アンジェリーク』は女王試験に受かることが条件だったよね?


悪役令嬢って実はとっても勉学に励むヒロインが多いんだ。男なろう作家と大違いだよ。まじめで実直だな。ちなみに歴史上の悪女と呼ばれる人も実は相当の努力家なんだ。だからそれが現れてるのかな。試験の話はまた別にしよう。

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