♯34 アヒル・ボクシング・デイ

12月26日、ボクシング・デー。


ボクシング・デーはクリスマスのようなイベント。なので、装飾はクリスマスと同じような装飾をする。


この日、アヒルはアヒルの子のイベントがある。ダラス・フォートワース空港の近くにあるモールで作者であるカルロス・バルドーのサイン会がある。名付けて「アヒル・ボクシング・デイ」だ。


アニメ放送開始3日後、祝ということでイベントがある。このイベントは放送前から決まっていた。


チャービルとケリー、グスマンはこのサイン会のチケットを取りにコメディアンのディラン・ウッドの所へ訪れた。サイン会は午後15時から始まる。

ディラン・ウッドは現地にいるので、チャービルの車で向かうことにした。


朝、10時ビーニーズにて。


チャービルたちはビーニーズで待ち合わせしたから向かう。まだ時間には早い。


チャービルとグスマンは一緒にビーニーズに着いた。


とりあえず中に入るか? 寒い。


と、チャービルは言う。


そうだな。まるで南極にいるみたいだ。


グスマンは答える。


お前、南極行ったことあるのか?


いやないよ。


と、ビーニーズに入った。ビーニーズの中は暖房が効いていて、暖かい。

少しして、ケリーが来る。


ごめん、遅れた。


いや大丈夫だ。


と、チャービルは答える。


早く行きましょう! そのイケメンに会わせて。


あ〜 なるほど! なるほど! わかったぞ!


と、チャービルが言う。


なにが?


ディランに会うために行くんだな? ぼくの友達をナンパしようてか?


なにもそうは言ってない、会ったことないもの! 顔を見て決める!


あっそ! いくぞグスマン!


なによ! いいじゃない!


そんなに男に飢えてるのか?


そんな事ない! ただ、いい人なら付き合いたいじゃない!


あっそう。


セミみたいだな。


と、グスマンが言う。


そういうと、3人はビーニーズの前に駐車した車に乗る。


現地に向かう。運転手はチャービルだ。

モール前で、ディランと待ち合わせだ。


モールまでは40分かかる。


現地に着くと、モールの駐車場に駐車をするのだが、このモールは駐車スペースが沢山あって、番号と色を覚えないと、駐車場のどこに車を駐車したのか分からなくなってしまう。車だけ置き去りになる。


チャービルが停めたのは、2階の駐車場赤の20番だ。


おいケリー、グスマンこの番号覚えててくれ。


わかった。


と、グスマンは言う。


モールに行くと、ディラン・ウッドが居た。コメディアンには似つかない風貌の男性だ。

まず、アップバングというツーブロックのような髪型に革ジャン。どちらかと言うと、バンドマンだ。


やあ! ディラン!


と、チャービルが声を掛ける。


やあ! 久しぶりだね! 1年前の講演会以来だね。


そうだね、どこだっけ? ダラスの講演か。


そう、ダラスの、あのおっさんのところ。


あのおっさん好きじゃないんだよね!


みんな好きじゃないよ。あ、ところでチケットだ、楽しんできてくれ。


ありがとう!


話が終わると、ケリーがディランに色目を使う。


私ケリーよ。チケットありがとう。ねえ、今度お茶でも如何かしら?


んーいや悪いけど、仕事だけで手一杯なんだ。もうすぐイベントのプロデューサーになれそうでね。


そうなのね…… 。


と、ケリーはディランに完全にふられる。


それはお祝いをしなきゃな! 早く行こうか、ケリーくん。


ええ…… 。


ありがとう、チケット、ディラン頑張って!


と、グスマンが言う。


ああ!


3人はチケットを受け取り、サイン会に参加をした。

このサイン会はアヒルはアヒルの子のイラスト展でもあって、12点の作品が飾ってある他、色紙でのサインが欲しい人は本人のバルドーが書いてくれる。

展覧会はサイン会+展覧で11ドルだ。

チャービルとグスマンは楽しそうに参加していた。もちろんサインも貰った。バルドーはメガネを掛けていて、いかにも作家が似合う風貌をしていた。


ケリーはアヒルはアヒルの子より、男が目的だったのだが、見事にふられたので落ち込んでいた。

チャービル曰く、「明日には元に戻ってる 」。だそうだ。そういう女性だ、昨日の嫌な出来事は記憶から抹消。

本当にそれ通り次の日は落ち込んである様子は無かった。

ひょうきん者だ。


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