悲しいマグロさん

「マグロ、持って行く? 冷凍しておいたの」


「わたし、忙しいから、刺身をぱっと切ってマグロ丼に出来るの、嬉しい! 帰る頃には解凍出来ているよね?」


「私はあんまり刺身では食べないけど……」


「わたしは刺身がいいな! もらっていくね!」




 時間もない夕方、ごはんを炊き終わり、マグロを切ろうとしました。

 ……!!!!!

 これ、刺身じゃないっ!!!!!!!!!!!


 しまこは、時間がない中(本当になかった)、泣きながらマグロに醤油をつけて少しみりんもいれて、それから片栗粉をつけて揚げました。

 早業です。


 でも、わたしの食べる時間はありませんでした(悲)。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る