朝起きたとき、次男が言った。

「オレ、ビニール手袋が要るんだよね」

「いつ？」

「今日」

「は？　今日？」

わたしは掃除用の短い透明のビニール手袋を差し出した。

よかった、あって！　年末に掃除用に買い置きしておいたんだよね。

「これじゃないよ。もっと長いやつ。肘まであるような」

「え？」

それはもしかして、ピンクのあれ？

……ありました！　わたし、えらい！！

同じ日の朝、長男は「俺はエプロンと三角巾が要るんだよね。どこにある？」と言いました。

長男のは行方不明でしたが、予備がありました。

わたし、えらいなあ。

常備しなくてはいけないのは、三角定規とコンパスだけではなかったようです。

ちなみに、ビニール手袋は解剖に使うのだそうです。へー

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