ネットで小説を書き始めた方に送る、たぬきの失敗談
山葵 狸
ネットに小説を投稿するまで
初めまして! 僕の名前は山葵 狸と言います! 作文用紙に小説を書いていた時から数えると執筆歴は四年ということになります。こうして文字で見ると長いこと書いているんだな~って気がします。
ですが歴の割にはまだ未熟者で創作人生は失敗ばかりの人間です。しかしながらネットで小説を書くという世界に飛び込んだ時、右も左も分からず時間を無駄に割いてしまったような経験から、成功体験からのアドバイスは出来なくとも初心者の方にネットで小説を書くことの素晴らしさと困ったときのアドバイス役になりたいという気持ちだけはずっと持っていました。
そこで僕は自分の失敗談を何かに役立てられないかなと思いました。とはいえ失敗するということが分かっていても、じゃあどれが正解なんですか? ということを自分に聞かれても分からないことばかりです。
それでも自分がこのネットの小説の世界に飛び込んだ時に「これは教えてほしかった!」ということを伝えることは意味のあることなんではないかなと思います。
そこで自身の失敗談を交えながら本当に初歩的なところから自分の思いを書き綴ろうと思います。これを見て「タメになった!」「自分も同じ轍を踏みそうになっていた!」などといったことを思ってくれたら幸いです。
前置きが長くなってしまいました。それでは本題に移りましょう。
◇
という訳で今回のテーマは「ネットに小説を投稿するまで」についてです。本当に初歩中の初歩ですね。しかしながら初めの一歩ほど踏み外すと痛い目にあいます。実際僕はあいました。それでは僕の失敗談も交えながら始めたいと思います。
まずここまで読んでいただけている時点で小説をネットに投稿することに興味がある方、もう既に投稿している方の二択だと思います。自分の世界を文字の世界に映し出し、ようやく作品を完成をすることが出来たぞ! さてこの時点での閲覧数はゼロです。
当然です。投稿していないのですから。そしてここで重要になってくるのが小説投稿サイトの選定です。
小説の投稿サイトは沢山あり、それぞれに特色があってどれも魅力的に感じます。
じゃあどう選べばいいかって? 結論から言うと特別な理由がない限りはユーザー数の多い大手サイトをおすすめします。
僕は恥ずかしながら当時かなりの野心家で、ユーザー数の少ない小説投稿サイトに投稿をして「僕がこのサイトのナンバーワンに輝いてやるんだ!」と息巻いていました。しかしいつまで経っても評価されるどころか、閲覧されることすらありませんでした。まぁ僕の前に投稿された作品が僕より四年前とかでしたから当然と言えば当然です。
そもそもネット小説というものは二次創作でもない限り、基本ネットで小説に携わっている人にしか読んでもらえません。
ではそこで読みたいと思う作品はどのようなものでしょうか? タイトルが魅力的なもの? あらすじが惹かれるもの? どちらも正解です。
ですがこの他に自分がアカウントを保有している小説投稿サイトで公開されているもの。というのが基準になっている人が多い印象を受けます。
アカウントを保有していれば、評価をつけれますし、交流を図ることも出来ます。なので自分がアカウントを保有しているサイトの小説を読むことが多いのです。
先程も言った通り、ネット小説はネットで小説に携わっている人にしか基本読んでもらえないのです。つまりそのサイトのユーザー数≒自分の小説が見てもらえる可能性のある最大数。こう考えていいということなのです。
なので長い物には巻かれろとよく言いますが、ユーサー数の多い大手サイトに投稿することを僕からはおすすめします。
では先に挙げた特別な理由とはどのようなものなのかと言うと、規約上一部のサイトでしか投稿できない作品を執筆している場合です。まぁR18の作品とかですね。その場合は規約に従い投稿できるサイトで投稿することを強くおすすめします。
◇
そしてついにどのサイトに小説を投稿するかを決めました! おめでとうございます。あとはタイトルと文章を入力すれば、晴れてネット小説書きデビューです。しかしここで強くおすすめしたいのが誤字脱字のチェックとルールの再確認です。
それなら書き終わった時にしたから問題ないと思うかもしれません。しかしそこが穴なのです。
初めて書き終えた小説はとても輝いて見えます。一つの作品を初めて作り終えた達成感から来る異常な高揚感。はっきり言ってこの状態は正気ではありません。
かくいう僕は書き終わった瞬間、一度の誤字脱字チェックもせずに投稿をしてしまいました。すると通知が来ているのです! 早速見てみると。
「誤字脱字がひどいですよ。しっかりチェックしてから投稿するようにしましょう」
「小説のルールに反しています。しっかり勉強しましょう」などと書かれていた。意気揚々と通知を開いた僕は放心状態だ。初めて書いた小説に寄せられたコメントは注意的なものだったから。まぁ主要人物の名前すら誤字っていたのだから当然である。
こうなってしまうと目を向けられない。やけくそになって執筆を辞めてしまうかもしれない。そこで誤字脱字のチェックなのだ。
おすすめの方法は声に出して読むことだ。こうすると読むので必ずしっかり目に入ることになる。するとミスに気づきやすいということだ。
そして小説には段落初めは一つ空けるというものから、いくつか聞き馴染みの無いルールがある。
たとえば! や? のあとは一つ空白を入れること。「」の場合は最後に読点をつけない。三点リーダーは二個セットで使うなど、学校で習う作文の書き方とはとは違うものもある。
そのあたりをしっかり抑えて、僕のように執筆人生のスタートを苦い形で切ることの無いように気をつけて欲しい。
◇
そしていよいよ投稿することが出来た! おめでとうございます。そしてようこそこちら側の世界へ。あなたはきっと評価が気になり、F5を連打しているでしょう。
しかし最初からいきなり評価がつくようなことは滅多にありません。腱鞘炎になるだけです。
「いやでもフォローしている〇〇さんは初作品で書籍化をしてるよ!」それは天才です。そもそも書籍化しているだけで天才なのに、初作品でというのはもはや神です。そのような人たちに自分をなぞらえても悲しくなるだけです。
気長に待ちましょう。Twitter等で宣伝するのもいいかもしれませんね。ですがTwitterの使い方も気をつけなくてはいけません。まぁその話はまた後日にしましょう。
ではどうすれば読まれるのか。書くしかないのです。エタらない。つまり更新がストップしない作品というのはそれだけ読まれる理由になります。ちなみに自分はエタりがちです。どうしようもないですね。
それ以外にも書き続けることで確実に自分の実力は上がります。これは数少ない僕の成功談なのですが、昔書いた小説が恥ずかしいほどの駄文に見える時があると思います。つまり、それはその時より確実に成長しているということです。僕のような凡人にすらなれないような才能のない人間でも書けば成長できます。なのでとにかく書きましょう。努力は近道でなくとも確実に成長できるものなのです。
ここまで読んで、「小説投稿してみたいと思います!」なんて方がいたら幸いです。これから仲間として頑張っていきましょう。
皆さんの執筆が楽しくて素敵なものになることを願って、今回は締めたいと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます