『すずめ』『掃除機』『山道』




 部屋に掃除機をかけるという一仕事を終えた男性は家の裏の山道を進む。頂上までは短い道のり。であるのに、息を切らせてしまい運動不足と年齢を強く意識する。昔はおまえみたいにはしゃいでいたというのになあ。砂遊びをするすずめを横目に、どんどん沈む身体。久方ぶりに土と太陽の匂いを吸い込んだ。






(2023.1.30)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る