9. ご都合主義について

 妄想オープニングテーマが止まりません。

 わたしの代表作『君が手にする魔法の剣』は構想だけだとかなり長くなるかもしれない作品で、一応完結済みで上げているものの、EpisodeⅡ以降を早く書いていきたいと思っております。

 で、この『君が手にする魔法の剣』なんですが、ボーイミーツガールのロボットもので、自分のテンションを上げるために、アニメ化+OPを妄想していたりします。大変恥ずかしい告白です。

 妄想OP曲に『劇場版なのは』の曲を何曲も脳内再生させていただいております。他にも『Lunatic Tears』とかいろいろです。

 拗らせすぎて、妄想PVまであります。(『続く世界』とか)

 そんな風に、動いている姿を妄想して、「かっこよく書くぞ!」って思いながら書いているわけです。まぁ、今書きかけの作品を終わらせようと躍起になっているので『君が手にする魔法の剣』の続きに着手できていないのですが……。



 すみません、前置きがかなり長くなりました。そんな自分に都合のいい妄想をしている話は、一度どこかにポイしましょう。

 ところでみなさま、ご都合主義ってどう思われるでしょうか。

 雑な繋ぎ方で申し訳ないm(__)m(猛省!)

 ご都合主義という言葉自体は、どちらかというとマイナスなイメージで使用されることが多いと思います。

【1】成功率1%の手術に成功して一命を取り留める

【2】ピンチになったら助けが来る

【3】偶然にも通りかかる

【4】「こんなこともあろうかと」と実は準備されていた


 適当に思いついたものを上げてみました。

 【1】については、昔ドラマでよくあった展開という印象です。実際はそんな成功しない手術に踏み込むことはなく、こんな失敗するとわかっている手術をしたがる医師はいないかと。「手術できません」でばっさりお話が終わってしまうので、あくまで創作上の演出だと思ってます。

 この手のものは、結末に至る過程が何も描かれずに運が良かった、となってしまうと白けてしまうと思います。わたしは許容できない部類です。手術の成功率が1%なら、なぜそんなに成功率が低いのか説明し、そこからどんな手段で、どんな機転を利かせて、などの説明がされないといけないかなと思います。

 もしくは、昔のロボットアニメにて、普通なら合体成功率1%だが、その1%を少しでも上げるために全員が協力し、成功率を底上げすることで不可能としていた合体をなんとか成功させたという話がありましたが、(視聴者が納得できるかはともかく)こういう「万事を尽くして天命を待つ」的な展開が必要じゃないかなと思っています。


 【2】【3】は、割と創作物であるあるではないかと。よく特撮を見ていると、一話完結の尺や展開の都合でやっているイメージです。

 わたし、この辺については結構許容しています。

 都合よくピンチにかけつけるなんて現実的でないという意見もあるかと思います。ただ、このご都合展開は話のテンポがよくなるというメリットがあります。

 敵が来る⇒待て!とヒーロー登場⇒戦闘 みたいな。

 騒ぎになってから駆け付けるの早くない?なんで都合よくそんなところにいるんだ、的なツッコミが野暮になる、いわゆる「お約束」を守る作品・作風ってあると思うので。わたしの作品では変身モノの『Armed body, Naked heart』がそんな感じです。都合よく会敵します。

 同じ特撮でも、平成ライダーの『クウガ』なんかは、何日何時に誰がどこにいて、なんて細かく描写されている珍しい作品だと思います。敵が見つかるのも、警察と連携しているお陰で緊急通報や警邏の情報が入って来てから動いていたりと、その辺り作り込まれているなと当時から感心していました。


 【4】の「こんなこともあろうかと」について、こちらは一定年齢以上のアニメ好きの方はなじみがあるのではないかと思っています(いやそんなことないか)。

『ナデシコ』でもよく言ってました。(←サッカーじゃないですよ?機動戦艦です)

 半分ネタみたいな扱いの台詞になることもありますが、これはちょっとでもそれっぽいこと匂わせておけばいいんじゃないかと思っています。

 逆に、布石を散々巻いておいて一切回収されない作品もあるので、どちらにしろプロットをしっかりと作らないといけないですね。ほぼプロット書かないので自分でも注意したいポイントです。長編すらプロットなしなので、ホントになんとかせねば。



 そして、ご都合主義と言えば、エンディングです。

 みなさんは、ハッピーエンドはお好きですか?

 どこかで、昨今はみんな社会に疲れているので、ハッピーエンドが好まれると聞いたことがあります。

 一方、わたしの好みとしては、バッドエンド、嫌いじゃないです。全滅エンド、大好きです。

 『リアル鬼ごっこ』が大好きで、作者の山田さんの作品を読み漁った結果、バッドエンドが当たり前くらいになった時期もありました。

 ビターエンドというか、バッドエンドの中に少しの救いがあったくらいのものも好きです。一部で叩かれたガンダムの『オルフェンズ』、あの終わり方、好きです。

 拙作『Armed body, Naked heart』では、ハッピーエンドではないですが、主人公の窮状は変わらないがちょっとした希望が出てきた、くらいの締めにしています。


 持論ですが、ご都合でハッピーエンドにするくらいなら、バッドエンドにした方がいい、くらいに思っています。

 こんな状況でどうやって乗り切るんだ?というところから、「そんな手で!?」と危機を乗り切るならいいでしょう。そういうのが良作というのではないかと。

 ですが、なぁなぁで終わらせたり、他力本願で、それこそご都合で無理矢理ハッピーエンドにして終わらせるのは、どうも許容できないです。それならそのまま順当にバッドエンドを迎えろと思ってしまいます。



 そんなことを書きながらも、自分の作品は大丈夫かと今更心配になる、今日この頃でした。

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