第42話 ストレス

『ホントにアリガトねっ!さっきから生理痛が酷くて我慢できなくて。鎮痛剤で誤魔化してるの。』


………………………………私、変な誤解してたわね。謝らないと?


「明日手に入れてすぐに送るわ。多分処方箋のコピーで手に入るから余分に送れると思う。」


『助かるわ。あなた達の部屋を片付けてる時に、ゴミ箱の使用済みコンドーム見てたら刺激されちゃったのか予定より早く来ちゃってさ。』


「ゴメン」


『謝らなくて、いいわよ?お客様だったしね。コンドームはお客様に売ってないか聞かれるのよね。ここはラブホじゃないってのにね!するなとは言わないけど、ちゃんと用意して来いってね!コッチの薬局で買うと質の良いものはあんまり無いのよね。質より量みたいな?』


あ〜、私って、酷い奴だわ。

それじゃぁ、ダース入りよりも小箱で分けて買ったほうが良さそうね。


「改めて、ゴメン」


『薬もね、地元の婦人科行くと変に誤解されてビッチだと思われるのよ!避妊無しでヤリまくってるんだろうなって。個人情報保護の欠片も無いのよ地元の薬局は。あからさまなお誘いも増えるしね。シンママの一人娘は誘いやすいらしくて、うっとおしいのよね。コンドームもそう。買った私が全部使うと思われるみたいで。』


あ〜、ストレス溜まってるんだろうな。


「話したいことがあれば、いつでも聞いてあげるからね。返事、すぐ出来ない時もあるだろうけどね。」


『ん、アリガト。じゃ、またね!』


タイムラインを終わらせて、ふぅと溜息。


あ〜、私、何かに毒されてるな。

人の言葉の裏ばかり考えてた。

そういう環境に長くいたせいもあるけど。


私も、ストレス溜まってるのかな?






作者より


職場が突然の企業買収により、修羅場となっております。

明日以降の更新が、毎日は厳しいかもしれません。

気長にお待ちいただくよう、お願いします。

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