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「リイヤ!!!」


 珊瑚の一枝がファントムを捉えた!


「嘘!!!リイヤ!!!!」

「リイヤ君!!!」


「集中しろ!ほっしー!!シュウジ!!!」

「でも!」


 ファントムが海の中に消える!!!


「嫌だ!」

「共倒れになる気か!!」

「だって!!!」

あね!!!」


 イヤリングに危機が迫る……――のが分かった時には、全身に嫌な感じが走り渡っていた――!!!


「「「!!!!!!!!!」」」


 ――首の後ろに嫌な感じが広がる……――


 ジュンがもの凄いスピードで指を駆り、呟いた……


「背びれがやられた――……っ!!!!」


 解析画面が意味するものは……


「大丈夫!」


 弟の空元気にアタシの思考はフリーズする……


 ――……死……ぬ……――?


「……避けられ……ナイ」


 スローモーションの悪意が、全部……向かって来るのを感じた。


 ――……死……


「ハイドロレイダー!!!」


 温かい……声。


「足場の形成が完了したわ!総員変形!」


「みっちゃん!シュウジ!純之助じゅんのすけ!バリアを展開!!!」


 小松こまつさん……そうちゃん…………


 動かせない体……動かせない?


「……遅い!雨沢あまさわ!!!」


 そうじゃない。


 痛くても……辛くても……アタシはまだ動ける。


あね!!!」


 涙が滲んでも、アタシは操縦管を離さない!


「「「変形!!!」」」


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